北野の街にも「新顔」が増えている。２０１５年オープンの葬儀社「京王メモリアル」もそのひとつ。同社で、葬儀に関する事前相談から、葬式の進行などを担当し、遺族が負担少なく故人を見送るためのサポートを行っているのが大川賢一さん（33）。「大切な方を見送る、人生の節目となるシーンにたずさわれるのはとてもやりがいがあること。ご遺族が悔いなく最後のお別れができるような式をプロデュースしていきたい」と意気込んでいる。一方で、京王グループの企業として地域住民から期待が寄せられていることにプレッシャーを感じている部分もあるという。「優しい雰囲気のあるこの街の皆様から信頼を得たい。何かあったら当社へと」。毎朝、他のスタッフと共に北野駅近くの同社周辺で清掃活動にあたる姿はもはや「日常風景」となった。地域と共に成長していきたい――大川さんはそう願いながらきょうも北野の街に立つ。
