3日、秋の叙勲の発表があり、元横山町在住の秋間利久さん(74)が地方自治功労者として、旭日単光章を受章した。地方自治功労による叙勲受章は八王子市民としては初という。「市内の町会・自治会に加盟されている皆様の代表で頂いたようなもの。うれしい」と秋間さんは笑顔をみせる。
「いつもありがとう」支え
秋間さんが町会活動に取り組み始めたのは、20代後半の頃。叔父が秋間さんの住む街の町会長を務めていたことなどから、「当然のように」始めたという。
祭りの準備など、「街の活動」をしていると、「『いつもありがとうね』と、街の人たちに声をかけてもらえることが何よりもうれしかった」と当時を振り返る。 活動の原動力となってきたのは「街が好き」ということ。いつまでも、住民同士がつながり合う場所であってほしい、という思いが力になってきた。
50歳になった頃、住む街の町会会長に。そして、8年前には市内の町会・自治会をまとめる市の町会自治会連合会(町自連)の会長に就いた。
現在は、人と人が結びつくことが街の防犯、減災につながることを広く伝えていく、ことを自身の使命と考え活動している。
「ほがらかな人柄」との声
「行動力がある」、「ほがらかな人柄」が関係者の評。地方自治活動「引退」後の夢は海外旅行。「これまで行けてなかったからね。この章を頂いて『これからも』という声が聞こえてきた。もう少しがんばるかな」。まだまだ夢の達成には時間を要しそうだ。