南大沢エリアの子どもたちを見守ってきたのが、多摩なかよし幼稚園だ。”遊び”を重視した指導で、園児たちの、友だちと仲良くなるためのコミュニケーション能力の向上や主体的に考える力の育成を図ってきた。「元気な心と身体をつくり、生きる力を子どもたちに育んでもらいたいんです」と金平純三園長は力を込める。
同園は地域との交流も盛んだ。小学校の先生、生徒を受け入れ情報交換をしたり、児童たちを小学校へ見学に送り出したりするなど、幼小連携を深める一方、毎秋には周辺住民らが主催する祭りに幼稚園のブースを出店するなど、地域住民との交流も果たしている。「小学校とは同じ日に避難訓練を行い、災害時、幼小それぞれに兄弟がいた場合、どのような形で引き取るかなどの訓練を重ねています」。児童が通園するのが待ち遠しくなる場所――。そんな幼稚園を目指しているという。