八王子芸者衆を応援する団体「八王子黒塀に親しむ会」(福山眞吾会長)による平成30年度の総会が17日、八王子エルシィで行われた。100人を超える会員らが集まり、新人芸者のお披露目もみられた。
「大リーガー大谷翔平選手の活躍は日本人として誇らしい。世界とはいかないが、八王子芸者衆も関東一円くらいで活躍しているのでは。支援ができることを誇りに思う」。福山会長から芸者衆への感謝の思いを込めた挨拶があった。
芸者衆を代表して置屋ゆき乃恵のめぐみさんは昨年度の事業報告をした。「八王子をどり」「お座敷体験」「車人形とのジョイント」「FM番組開始」など新しい取り組みを含め、その活躍ぶりが伺えた。
来賓として駆けつけた八王子商工会議所の田辺隆一郎会頭は3月に国から認定を受けた八王子市中心市街地活性化基本計画について、「花街の再整備がその主な事業のひとつ」と説明した。
総会に引き続き「新人のお披露目」が行われた。ふく弥さん(置屋ゆき乃恵)、小鶴(こつる)さん(置屋菊よし)、半玉のてる葉さん(ゆき乃恵)、襟替えとなった友(ゆ)うさん(置屋ゑん家)の4人がそれぞれ演舞。来場者は大きな拍手で門出を祝った。
また会員から「おめでたい毎日が続くよう」との願いがこめられた「祝い目録」の進呈もあった。
活動19年 文化継承に
同団体は1999年、花街文化の継承などを目的に地元有志らで結成された。