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八王子版 公開:2018年6月14日 エリアトップへ

田植えに240人 新展開「米粉」も 八王子の酒「高尾の天狗」

社会

公開:2018年6月14日

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市民を募って企画された田植えの様子
市民を募って企画された田植えの様子

5期目スタート

 5シーズン目をむかえる八王子の酒「高尾の天狗」づくりが始まった。6月9日、高月町の田に240人が集まり、田植えを行なった。

 この日本酒づくりは、まちづくりプロジェクト「はちぷろ」(元横山町)によるもの。地元の米を使った日本酒製造を通じて、人と人のつながりを育み、地域の発展につなげていこうと考えている。地産地消地活の取り組みだ。

 その中で田植え、稲刈りの工程を体験してもらったり、長野での蔵見学も企画している。

 今回の田植えは市民参加を募っては4回目のもので、家族連れや学生の姿が多く見られた。初めての人は田のぬかるみに驚きながら汗を流していた。なお昨年は6反分で、近隣の農家2軒に手伝ってもらったが、今回は10反分、サポート農家は5軒に増えた。

 田植え作業後は近隣の会館で懇親会が用意され、それぞれ労をねぎらった。挨拶にたった、はちぷろの西仲鎌司代表((株)河内屋/(株)舞姫)は、「最初の年の田植えは10人くらいでした。それが200人を超えるようになりました」と多くの参加に感謝しつつ、この活動について「ひとつの交流の機会を提供したいと思っている。高月を発信する場にもなれば」と話した。高月の酒米生産者、澤井孝行さんは「(体験して)米作りが大変であると少しはわかってもらえたのでは。ぜひまわりにも伝えてもらいたい。米どころを守るのは大変。高月の自然を保っていくためにもご支援いただきたい」と述べた。また米だけでなくパッションフルーツやたまねぎの栽培にも力を入れていることを説明した。

地元2社 配合グルメ

 なお懇親会には地元企業による飲食ブースが用意され、(株)アーバン(千人町)と(株)インターシステム(中野山王)は米粉を使った料理をふるまった。米粉は昨年、高月の田で収穫された米によるもの。高尾の天狗の副産物だ。

 「酒米による米粉は珍しいのでは。酒米は45%を削る。米粉はその一部」。西仲さんはそう説明する。高尾の天狗の関連商品としては、これまで酒粕を使用したわさび漬や甘酒を発表してきた。「アルコールはマイナスのイメージがあるが酒粕を使ったものは印象が良かった。米粉は最近、グルテンフリーなどで注目が集まっている」とその可能性に期待する。今回、試験的に米粉料理の提供を2社に依頼。「高尾山グルメ」でおなじみのアーバンは同社の名物「三福だんご」に米粉をブレンドしたものを、三崎町でエスニック料理店「チャイヨー」の展開などをするインターシステムは米粉を配合した生地によるピザ、水餃子を考案した。それぞれ「甘みが感じられる」と評価は上々だった。

 今後は7月に草刈り、9月に稲刈りをする予定。長期的な展望としては2020年を目標に、高月町に酒蔵の建設を考えている。

 高尾の天狗の取扱いは市内の飲食店、小売店に限定している。

懇親会で振る舞われた「米粉」入りのピザと団子=左、右上写真/高月で作られた米による米粉を持つ(左から)西仲さん、スーパーアルプス最高顧問の内野紀宏さん、農家の石川研さん=右下写真
懇親会で振る舞われた「米粉」入りのピザと団子=左、右上写真/高月で作られた米による米粉を持つ(左から)西仲さん、スーパーアルプス最高顧問の内野紀宏さん、農家の石川研さん=右下写真
賑わった懇親会
賑わった懇親会
挨拶する澤井さん
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