神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
八王子版 公開:2018年8月9日 エリアトップへ

終戦後の記憶 シルバービレッジ・石井征二会長

文化

公開:2018年8月9日

  • X
  • LINE
  • hatena
終戦後の話をする石井さん
終戦後の話をする石井さん

 もうすぐ73回目の終戦の日を迎える。市内の経営者に当時の記憶をたどってもらった。有料老人ホーム「シルバービレッジ」などを運営する(株)シルバービレッジ(暁町)の会長・石井征二さん(76)は3歳のときに終戦を迎えた。幼かったために終戦についての記憶は薄いが、その後の時代の雰囲気はよく覚えている。今思えばそれは「復興」と呼ばれるものだ。

 1942年(昭和17)、世田谷生まれ。5人兄弟の下から2番目。父親が満州に出征しているときに生まれた。「その頃は出征にちなんで『征』が名前に入る人が多いんだよ」

給食が贅沢な食事

 小学生の頃は食べるのに必死な時代で、家での食事はスイトンが多かった。給食の方が贅沢で「旨かった」という。よく出てくるのはコッペパンと牛乳だった。「バナナなんかは運動会のような特別な日しか食べられなかった」

復興を肌で感じる

 小学6年の頃から新聞や牛乳の配達のアルバイトを始めた。「朝は3時に起きてね。(家計を助けるというより)小遣い稼ぎだった」。中高生になると、浅草に歌謡ショーなどの興行を見に連れて行ってもらった。「浅草も昔は闇市だったね。盗んできたようなものが売られていて」。やがて、闇市が姿を消し、復興を象徴するかのように町工場が増えていった。

 6つ上の長男は鉄道の専門学校を卒業して就職した。自身では大学に進学できた。

貧しくも楽しい時代

 当時はおおらかな時代だったという。「父が鉄道会社勤めだったから無料で電車に乗れた。国鉄でも挨拶一つで乗せてくれたよ。きっと『お互い様』ってことだと思う」と懐かしむ。遊びはビー玉、ベーゴマ、メンコなど路上が舞台だった。「貧しくても楽しい時代だった」と振り返る。

八王子版のローカルニュース最新6

つるし雛 華やかに

つるし雛 華やかに

11日・12日 上川町東部会館

5月7日

日本語学習をお手伝い

二人の銀河鉄道

二人の銀河鉄道

5月11日 プラネタリウム上映

5月4日

大金選手が出場決定

初のオールスター東西対決

大金選手が出場決定

5月2日

駅前通りに賑わい

駅前通りに賑わい

初開催の西八マルシェ

5月2日

「親切な靴屋さん」

「親切な靴屋さん」

八日町に限定出店

5月2日

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 12月14日0:00更新

  • 11月23日0:00更新

八王子版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月7日号

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook