日本文化大學(片倉町)で9月17日、「第1回全日本ID(知的障がい者)柔道選手権大会」が行われた。主催は国内の柔道競技を統括している全日本柔道連盟。障害者団体ではない組織が、知的障害者の柔道大会を行うのは全国でも初めて。
全国12の府県から35人(男子29人・女子6人)が参加した。一部の危険性が高いと判断される技が禁止された以外、一般のルールに従って試合が展開された。実力に応じてクラス分けを行い、9つに分けたリーグ戦形式で戦った。
また従来の柔道の大会とは異なり、音楽を流すなど、選手の気持ちを「乗せる」演出も取り入れた。試合では多彩な技が繰り出され、一本勝ちも多く見られた。
同大学柔道部監督の浜名知男さんは「保護者の方から『安全に配慮した大会だった』といっていただけたのが嬉しかった。柔道関係者ばかりだけではなく、ボランティア学生の保護者も観戦してくれるなど、大いに盛り上がった」と振り返る。「初めてのことなので、選手も審判もルールにとまどう部分もあった。今後は少しずつ課題を解決していきたい」と話した。