子育て家庭を応援する企業の一つが、市内にも多くの管理団地をもつUR都市機構だ。
先月には、同機構が管理する堀之内の団地「コリナス長池」内で、市立の学童「秋葉台学童保育所第4クラブ」がオープン。市の依頼を受け、同機構が貸し出した部屋を活用したもので、「当機構が管理する団地のある堀之内地域を子育てしやすい環境にしたいと考えております」と同機構多摩エリア経営部の清水成俊団地マネージャーは話す。
背景に子どもの増加
今回の新設の背景にあるのが、子ども数の増加だ。ここ数年、同地域では新築マンションが増え、幼い子どもをもつ層の転入が相次いでいることから、地域内小学校の児童数が増加。元々、堀之内には学童が3カ所あったものの、昨年、約20人の待機児童が出たこともあり、市は学童の新設を検討していたのだという。
「URさんの資産を活用させて頂き、新たな学童を開設することができた。ありがたいこと。感謝している」と学童事業などを担当する、市の児童青少年課担当者は笑顔をみせる。
37人でスタート
そんななかオープンした「秋葉台学童保育所第4クラブ」は40人定員のところ、37人でスタート。市の委託を受け、八王子市社会福祉協議会が運営にあたっている。
「オセロやボードゲームなどを室内で行ったり、近くの公園で鬼ごっこをするなどしています」と
クラブの桜井傑施設長。遊びを通して、子どもたちに「ルールを守る」「仲間と協力し合う」ことなどの大切さを伝えていきたいのだという。「約1か月が経過して、子どもたちもこの場所に慣れてきたようです」
そんな声を受け、清水団地マネージャーは微笑むと共に、「公園が多く、近くに幼稚園や小学校がある、堀之内の環境は子育てに最適だと思います。当機構が管理する団地も、子育て世帯がより住みやすくなるように、ハード、ソフト両面を充実させていきたい」と意気込みを語っている。