加瀬会長
新入生を招待
早稲田大学のＯＢによる組織「八王子早稲田会」（加瀬明彦会長／税理士法人加瀬会計事務所＝天神町）が６月15日（土）に総会を行う。会員数はおよそ２００人。総会では毎年、市内在住の同大新入生を招待しており、今年は72人に案内を出す。
大震災が発端
東日本大震災が発生した２０１１年、同大ではその年の入学式を取りやめた。「他の大学は入学式をしたところもあるので」と、その年に入学式の代わりにと初めて招待した。以来、それが恒例になっている。「最近は都心勤務の人が多いので、将来の会員確保のため（笑）。受験勉強ばかりしてきたので親か先生くらいしか大人を知らない若者もいる」と加瀬会長。「歓迎してあげないと」
「稲門」を拒否
同大のＯＢ会としては「稲門会（とうもんかい）」がよく知られる。大学側は他大学を例にとってＯＢ会を「稲門会」で統一しようと働きかけたことがあった。しかし、「元々、現役学生の会からスタートしている（１９２８年）歴史がある」として断ったそう。この例が示すように、特有の「反骨精神」はＯＢになっても健在のようだ。加瀬会長は会の特徴を「まるで現役学生のように政治や文化、経済を語って熱くなる。職業も考え方もみんな違うし30代の会員もいるなど多様」と話す。
毎年10月（今年は26日（土））には八王子駅北口で「ビッグベア・フェスタin八王子」という市民クイズを中心としたイベントを行う。また、士業の会員も多いことから、法律、税務、建築、不動産などの市民相談会もその日同時に開催している。
「中退者も歓迎」
総会は八王子エルシィ（八日町）で午後３時から。参加希望の人は事務局（【電話】０４２・６６１・１１６１）へ連絡を。対象は同大卒業生だが「うちは中退者も歓迎ですよ」と加瀬会長。
