JR八王子駅前で「料金改定」を知らせるチラシを配布するタクシー会社の担当者。新しい料金体系では乗車距離によって従来の運賃より高くなるケースがあるという。「タクシー乗務員の確保と労働条件の改善を図るためです。ご理解頂ければと思います」
「八王子のタクシー」が変わりつつある。今月、八王子市など東京多摩地域のタクシー運賃が改定され、２キロ７４０円だった初乗り運賃が１・２キロ５００円に。迎車回送料金が事業者ごとに価格を定める「定額料金」となり、より利用しやすくなったほか、市内最大手の八王子交通株式会社が今月にもスマートフォンでの迎車を可能とするシステムを開始するなど、「八王子のタクシー」の利便性が高まっている。
「新しい料金体系によりワンコインで乗車できるようになった。これまで縁がなかった方にも活用頂ければ」と市内タクシー会社の担当者はＰＲする。
利用者との距離縮める
一方で、従来固いイメージのあった業界に変化がみられる。
２年前から、市内タクシー会社で構成される「八王子市タクシー会」が市民向けのイベントを主催。利用者との交流を始めたほか、八王子交通が２月13、14日に乗客に対してバレンタインデーチョコをプレゼントする企画を毎年実施するようになるなど、「親しみあるタクシー」をＰＲする動きがみられる。
八王子交通の担当者は「今年もチョコを乗せた車の行灯にはハートマークを入れる予定。両日共に先着順です。お気軽にご利用下さい」と笑顔をみせている。
八王子交通の「バレンタインデーカー」のイメージ
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