組合の会長でもある小野田さん
新型コロナウイルスは石材店にも深刻な影響を与えた。霊園が数多くある八王子は石材店の数も豊富だ。「八王子地区石材組合」の会長を務める両国屋（元八王子町）の小野田達也社長に話を聞いた。
止まった輸入
「御影石の多くは中国から。輸入が止まった影響は大きかった」と小野田さん。入荷の目途が立たず、ようやく入り始めたのが４月になってから。「春節（２月）が終わった後も移動が制限されていたようで、里帰りしていた人が工場に戻って来れなかったらしい」。輸入停止のリスクはあるものの、中国は世界中から石材が集まる市場という。「黒御影はインド、緑っぽいのはフィンランドなどで採掘されており、中国を通じて日本にも来ます」
「次の世代へ」
外出自粛で一時は減った墓参りも、緊急事態宣言の解除前から徐々に増えてきたという。「墓参りは車で行けるし、眺めの良いところも多いですから。外出のきっかけになる」。同社では、仏花なども扱っており、子どもがいる場合はお菓子をあげているそう。「小さい子が来れば、次の世代にもつながるしね」
