ファーストバイトをする新郎新婦。ケーキはもちろん「バーゼル」によるもの
コロナで挙げられず
コロナ禍で「集まること」が避けられ、多くの結婚式が中止になった。「諦めてしまっている方もいると思います。たくさんの人を呼べなくても、地元で手作りパーティーを挙げてみるのはいかがでしょうか」。６月25日、上柚木の「ある空間」で地元カップルによるウェディングパーティーが開かれた。
会場は式場でもホテルでもレストランでもない。(有)バーゼル洋菓子店が営むカフェ「アトリエ・バーゼル」だ。
スタジオとコラボ
パーティーを企画したのは、同社代表の渡辺純さんと、大和田町にある写真スタジオ「アヴェニール」の代表でフォトグラファーの河村優子さん。実は、新郎新婦はバーゼルのスタッフ。「籍は入れたが、式はしていない」との事情を知った渡辺さんがこのパーティーを提案した。「みんなを呼びたいが、お金が障壁になっている部分も大きい。このように手作り感の強いものなら費用はぐっと抑えられる」
リムジンに大喜び
２人は当日、河村さんのスタジオで撮影ののち、大型乗用車「リムジン」で移動。「きっと喜ばれるはず」と河村さんが用意したもので、８・５メートルの車両は大きなインパクトがあり、「この日の中で一番嬉しそうだった」と河村さんは満足気だ。一方、渡辺さんは「このカフェでこんなパーティーができることを知らない人も多いと思います。窓を開け開放的な空間で、式場ほど緊張せずに楽しめるものになりますよ」と話し、今回の２人の笑顔を見て「カフェ婚の成功」を実感したようだ。
当日はスタジオスタッフも訪れ２人の表情は随時撮影された。河村さんは今後、「リムジン乗車＋スタジオ撮影＋カフェパーティー」をセットにしたこの企画をＨＰ等でアピールしていく計画だ。
リムジンで登場した新郎新婦を撮影する河村さん＝右
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