中学同級生で番組
「中学生の時にやっていたことの延長。ラジオごっこがまだ続いています」。TokyoStarRadioで毎週土曜日に放送中の「そんな感じでサタデーナイト」のパーソナリティーのひとり、MCケイさん(37)はそう話す。
番組は八王子商工会議所等の提供によるもので、ケイさんとDJコムさん(37)が担当する。2人は同じ中学の同級生で、現在は市内在住の会社員だ。
サラリーマンがなぜラジオ番組を?話はおよそ20年前に遡る。
中学を卒業する前後、2人は「ラジオごっこ」を始めた。「オールナイトニッポンが好きで。自分たちもやってみたかった」。土曜の夜「フリートーク」を録音。そのカセットテープを同級生の家に配って歩いた。「卒業して離れ離れになってしまうので。それを繋ぐためのテープでもありました」とケイさんは振り返る。
15年ほど前からは同じような内容を、ポッドキャストで配信をするように。そして2017年、八王子にFM局が開局すると局にこれまでの実績を説明し「やらせてもらえないか」と打診した。
「夢が叶った」
ただ、番組を持つには費用が発生する。そこで、2人はポッドキャストのことをSNSで知ってもらっていた商議所の担当者に声をかけた。結果的に、2人のフリートークに加え、市内の商業情報を紹介する形で番組が実現することに。「夢が叶った」とケイさんは喜んだ。
「前はヨーグルトに砂糖がついていたと思うんだけど。あれいつからなくなったんだろう」。番組はそんな「たわいもない」話が中心。「面白いかどうかは別として、我々は楽しんでいます」とケイさんは笑う。一方、毎回、地元の商業情報を発信することについては「自分たちの趣味が、地域の力になれている気がして嬉しい」とやりがいを感じているようだ。
なお番組タイトルは、「土曜日に収録していたこと、土曜日の夜の自由な雰囲気から」。20年前から変わらない。