喫茶店「珈琲倶楽部 田(でん)」は、横山町本店とセレオ八王子店で9月1日から、八王子最古の神社と言われる子安神社(明神町)の御神水から作ったコーヒーの提供を開始した。
全国の神社では参拝者が境内にある湧水を「ご利益がある御神水」として汲む「お水とり」という慣習がある。今年に入り子安神社でも「神社を盛り上げるため」、お水とりをはじめようと考え、今年の4月に井戸水の水質検査をしたところ、飲み水として適合していることが判明。同神社権禰宜の八馬秀満さんが同店の店主・永塚祐士さんに声を掛けた。
井戸水は境内にある湧水とは異なり、井戸水は一般に開放されていない。「ご利益があるので、多くの方に飲んでいただければ」と考え、コロナ禍で影響を受けている同神社と同店が協力して「御神水珈琲」として提供している。
2店 限定計16杯
1店舗あたり8杯の合計16杯の限定。月始めの1日のみの提供としたのは「月始めに神社にお参りする慣習」に合わせたもので、「お客様にも参拝の代わりになれば」。子安神社の紹介文と地図、HPの二次元コードを記載した案内文と一緒に提供することで、神社のPRにもつなげたいと考えている。なお、横山町の本店から子安神社までは徒歩3分ほど。
再現難しい味
「少し硬めの水なので、酸味よりも苦味が合う」と永塚さん。なぜか、水道水では同じ味に再現できなかったという。