理学療法士の指導のもと体操する参加者ら
仲間と一緒に、公園で健康的に体を動かそう--。そんな場を高齢者向けにつくろうと、都立小宮公園（暁町）で毎月第３木曜日の朝、「青空体操」が開催されている。
同公園と八王子市高齢者あんしん相談センター大和田・中野・石川が共催する試みで、近隣の右田病院が協力している。６月に開始し、気候などを考慮して８月はお休み。同センター管轄の３地区から約30人の参加者が集い、住民と地元の関係機関で交流を深めている。
９月15日には、３回目の青空体操に27人が参加。首や手足のストレッチ、いすを使った体操など、同病院の理学療法士が作成した14種類のメニューを一つずつこなした。「地域の方たちとつながれるいい機会。これからも続けていければ」と理学療法士の福井幸雄さん。同センター中野の生活支援コーディネーター・亀谷美和子さんは「気分転換に体を動かしながら、楽しんでもらいたい」と願いを込めた。大和田町から訪れ、参加２回目の秋間幾江さん（82）は「ここは緑がきれいで場所も素晴らしい。一緒に外で体操できるのは気持ちいい」と喜びをにじませた。
体操の後は、同公園のパークレンジャーが自然の楽しみ方を教える好例の園内散策も。蜂須賀公之所長は「虫やキノコを観察したり、花摘みもする。自然に触れ、いろいろな刺激を感じることで、生きる力や活力がわいてくるもの。公園に来るとワクワクするということを知ってもらえれば」と思いを語った。
