「可愛いフルーツ」「オシャレなコーヒーカップ」――。街中のカフェやレストランの前で見かけるカラフルなイラストが施された手書きの看板。「オイルパステル」と呼ばれるクレヨンに似た素材で描かれた「チョークアート」だ。
このアートを生み出したモニーク・キャノン(オーストラリア)に師事し、日本人で初めてモニークのアシスタントを務めたのが上野町でチョークアートの教室を開く佐藤真理さん(44)=写真。
教室は常時、30人程度の生徒を抱え、なかには北海道や九州などの遠方から佐藤さんの指導を受けにくる人もいるほどの人気を集めている。「コンピューターで何でも表現できる時代だからこそ、『手書きの質感』が注目を集めているのだと思います。この看板の一番の役割は、お店の集客アップに貢献すること。アートの力でそれを実現したいんです」。指で混ぜ合わせることによって「世界で一種類しかない色」を生み出せることもこのアートの魅力のひとつだ。
「ゆったり空間つくる」
八王子市内のカフェや雑貨店などで佐藤さんの作品を見かけることは多いが、そのなかのひとつカフェ&レストラン「クレア」(本町)の佐藤晃大店長は「佐藤さんのイラストがゆったりとくつろげる空間をつくってくれています」と話している。
「いつか、自分のカフェをもち、そこでギャラリーを開くなど、みんなでこのアートを楽しみたいんです」と佐藤さん。お店の「集客ツール」としての役割だけでなく、人の「つながり」を生むアートとして周知を図っていきたいと考えている。
問い合わせはマリズチョークアート教室【電話】042・623・6473へ。
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