八王子版 掲載号:2017年3月9日号
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被災地に必要なこと 社会

 「被災地に必要なことは、ここで営まれる生活の中にあります。『移転完了』のニュースではわからないと思います」。宮城県東松島市にある「北原ライフサポートクリニック東松島」(内科・脳神経外科・リハビリテーション科)のスタッフ、伊東秀晃さんはそう話す。

 同クリニックは北原国際病院(大和田町)などを運営する医療法人社団KNI(北原茂実理事長)が2012年冬、「東北の復興が日本全体に元気をもたらす」と、被災地の医療やまちづくりに貢献するため開院した。リハビリテーションサービスの提供と、八王子の病院から毎週医師が出向き診療を行っている。

 同市には1月、「森の学校」をコンセプトとした小学校の新校舎が完成するなど、復興の様子が伺える。KNIでは今後、まちの中心が高台=写真=へ移転するのにあわせ、「医療と健康」をコンセプトとした複合施設をつくる予定だ。

伊東さんのコメント

▼私たちが移転を予定している野蒜地区では、8月に最後の災害公営住宅が完成の運びで、恐らくニュースでも「移転完了」と取り上げられるでしょう。しかし、これは”大多数”のことで、依然行き先に悩んでいる方々もいらっしゃいます▼「適応しなければならないことはわかっていても、気持ちが追いついていかない」「地震に怯える生活はしなくてすむけど、不安は募る一方」▼ある高齢者ご夫婦は「ごぼうが10cmだけ欲しいのに買うとこがないのよ。今まではすぐ畑から採ってきたんだけどね」 ▼被災地に必要なことは、ここで営まれる生活の中にあります。「移転完了」のニュースではわかりません。私たちは、ここで、総合生活産業を見据えた仕事をする必要性を感じています。

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