八王子版 掲載号:2017年7月20日号
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「開発者」ジム会長 街に活気 来月 ムエタイ世界戦企画

スポーツ

 台町・富士森体育館で8月11日(祝)、市内在住者らが出場するムエタイの世界と日本それぞれの王座決定戦が行われる。企画したのは、横山町でムエタイジムを開く今井勝義さん(55)。競技を通して「八王子を活気づけたい」と話している。

 メインイベントとなる世界王座決定戦(WMC世界アトム級)に挑むのは、今井さんのジム「尚武会(しょうぶかい)」所属の伊藤紗弥さん(18)だ。”ムエタイ女子高生”と注目を集め、2015年に世界チャンピオンとなったものの、昨年4月に怪我をし、世界ベルトを返上。1年近く休養し、今回は世界王者への再チャレンジの戦いとなる。そして、WMC日本ライト級王座決定戦には、千人町在住のDAIJU選手(35・尚武会)がタイトルマッチに初挑戦する。その他、1試合ずつ行われる世界戦と日本タイトルマッチを含む全11試合が予定されている。「昨年も8月に興行を開いたが、今年はより注目を集めるため、タイトルマッチを4試合用意しました。ムエタイを通して、八王子を盛り上げたいですね。一人でも多くの方に格闘技の魅力が伝われば」と今井さん。

 昨年から、国内やムエタイの本場であるタイのジムに出向き、魅力的な対戦カードづくりに奔走してきた。「迫力を感じられる対戦カードを組むことができた。最終ゴングが鳴るまで勝敗が分からない試合ばかりになると思う。うちのジムの選手は強豪との戦いになる」と気を引き締めた表情で話す。

選手の個性重視

 今井さんが尚武会の前身である空手道場を仲間と共に立ち上げたのは1985年。学生時代から取り組んできた空手道を極めたいとの思いからだった。ただ、強さを求めた結果、行き着いたのがムエタイ。「ヒジやヒザを使えるムエタイが立ち技の格闘技では一番強いと思ったんです。タイでムエタイを習い、90年代後半からは指導者としてやってきました」。以来、子どもから大人、プロ選手の指導にあたってきた。重視するのは、選手一人ひとりの得意分野の強化。パンチが優れている選手であれば、蹴りよりもパンチの練習時間を増やし、個々のスタイルをつくっていく。その上でトータル的に力を高めていくのが”今井流”。「得意なところを褒めると、人は伸びるんです。それはプロも子どもも一緒ですね」

 格闘技は自主性を伸ばすもの、と話す。結果を出すには人のせいにせず、自分自身がやらなければならないからだという。そのため、今井さんがこれまで育てたプロ選手は自立心が強く、その9割が現在、社長として独り立ちしているという。

社長という顔も

 ジム会長のほかに、今井さんには別の顔がある。建築や医療現場で使用するロボットの研究開発などを企業や大学と行う会社社長兼開発者という顔だ。現在、川町で弟の章人さんらと、会社を運営し自身は開発者として全国各地を駆け回る毎日を送っている。「難題をクリアし、物が出来上がった時のうれしさは、ムエタイで選手が強敵を打ち負かした時と同じ感覚。逃げずに立ち向かい、常にレベルアップしていく必要があることも」。そんな多忙を極めるなか、夕方になると、横山町のジムに顔を出し、子どもたちが汗を流している姿を見ることが何よりも心安らぐ時間になっているという。

「お父さんのよう」

 自らの指導者人生は残り少ないと考えている。現在、指導する一人の中学生の選手が「最後の弟子」と話す。ミットをもってプロ選手の打撃を受けるのがきつくなっているのだという。「選手は命をかけている。その思いに十分に応えられないのであれば引くべきだと考えているので」。9月に、ジム近くでDAIJU選手のために飲食店を開く。店長を任せ、引退後も働き口に困らないようにとの思いからだ。4歳から今井さんに格闘技の指導を仰いでいる伊藤選手は「お父さんのよう。練習の時は厳しいけど、普段は優しい」と、今井さんについて話す。人一倍、選手思いのジム会長が用意した戦いの場。注目だ。

 興行は午後2時30分(開場は2時)から。入場料は中学生以上が5千円、小学生以下は3千円(1階席は完売、2階自由席のみ)。 チケットなどについては同会【電話】042・651・5184へ。

秋を楽しみ、秋を味わう

お昼のコースは4,970円、夜のコースは6,700円より。

https://www.ukai.co.jp/toriyama/

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