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元本郷の町会史完成 「念願」 複数町会が協力

文化

掲載号:2018年3月22日号

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 元本郷町の5町会・2自治会が協力して街の歴史を1冊にまとめた「我がまち元本郷」が2月28日に発行された。編集に携わり、自身も元本郷に住む八王子市文化財保護審議会会長の相原悦夫さんは「時系列で元本郷の歴史をまとめた本は初。複数の町会が協力して本を作るのも珍しい」と話している。

 「この機会に歴史を残しておかないと、将来は残らなくなるかもしれない」という焦りもあったと相原さんは話す。八王子市史においても、宿場町であった中心市街地がメインで、元本郷は「十分な資料もない状態」だった。2015年に実行委員会を発足させ、2年余りの歳月をかけて完成させた。

 本はA4版全153ページ。巻頭では昭和20年ごろから現在までの街の様子を写真で紹介。本編では江戸時代には宿場町に隣接する村として人馬を提供したことや、昭和初期に織物関係業で賑わった歴史などを解説している。また、現在の各町会の組織や活動内容、行事などが記載されている。

 本を作るにあたって座談会を開いており、そこで集まった話を箇条書きにして掲載している。八王子空襲の状況や終戦直後の焼け跡から復興していく様子などが語られており、たとえば昭和30年ごろから自動車の増加や空き地の減少で子どもの遊び方が変化していった様子なども伝わってくる。

 町会によっては山車や神輿の記述がある点や、市役所周辺に多い彫刻なども1体ずつ丁寧に掲載しているなど元本郷らしい内容も。印刷を手掛けた(株)清水工房(追分町)によると「周辺の歴史を知る上での第一級の資料」とのこと。

 元本郷町町会長の中嶋廣一さんは「かねてから『元本郷の歴史をまとめたい』という話はあったので、1冊にまとめるのは念願だった。各町会の活動も載っているので参考になるし、後世に残せる」と話した。

記念講演に50人

 3月10日に市立第四中学校で出版記念講演が行われ、近隣住民ら約50人が参加。相原さんが元本郷の歴史について解説した。江戸時代は八王子十五宿の近隣村落として人馬を提供していた話や明治19年(1886)に「元本郷」の名称が確認できること、昭和初期には市街地に近い郊外という利点を活かして織物が盛んになった経緯など、元本郷の移り変わりを分かりやすく説明した。

相原さんによる講演の様子
相原さんによる講演の様子

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