八王子版 掲載号:2018年7月5日号
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八王子いぬ親会 行き場ない犬と「家族」繋ぐ 殺処分ゼロ目指し

保護犬を見守る新見さん(右)と広江さん
保護犬を見守る新見さん(右)と広江さん
 行き場のない犬の新しい「家族」を探す催し「八王子いぬ親会」が先ごろ、20回目の開催を終えた。2009年にスタートして以来、154頭の居場所を創出。背景には、犬の殺処分ゼロという目標がある。

 5月中旬、浅川河川敷の広場で20回目のイベントが開かれた。行き場がなく保護された犬の紹介を行うのは、千葉県を中心に、犬猫の殺処分ゼロを目指し活動している動物愛護団体「ちばわん」に属する八王子在住者を中心としたボランティアスタッフだ。

 その一人、新見江利さんは愛犬と共に保護していた1頭を連れてきた。「甘えん坊ですが、明るくて元気な子なんです」。「新しい家族」を探しにきた、300人を超える来場者と保護犬との”三者面談”を重ねていく。この日のイベントでは、18頭に対し、5件の引き取りが決まり、新見さんが預かっていた犬も「家族」を得た。「うれしいです。なかなか決まらないものなので。室内飼いが条件になるなど、引き取って頂くための約束事がいくつかあるんです」

 そのなかの一つに、犬の不妊・去勢手術を理解してもらうことがある。所属する「ちばわん」が推進していることで、行き場のない犬が増える要因に安易で不要な繁殖がある、という考えからだ。「そのことを広めていくのも、いぬ親会を開催する目的になっているんです」

09年にスタート

 イベントがスタートしたのは09年。新見さんら「ちばわん」に属する八王子在住者たちが、保護犬の譲渡会という取り組みが千葉や神奈川で開かれていることを知ったことがきっかけとなった。

 「多摩地域でもできないかな」――。そう考えた新見さんたちは他地域での事例を参考に手さぐりで準備を進め、同年5月、浅川河川敷で初開催。千人近くの来場者数があった。「物珍しさもあったのだと思いますが、それだけ多くの方に興味をもってもらえたのはうれしかったですね」と新見さん。以来啓蒙活動も兼ね、年2回の割合で開催してきた。

 これまで参加した保護犬は合計で805頭。そのうち、154の犬が新しい家族と出会え、見つからなかった場合は、「ちばわん」メンバーらが引き取るなどしてきた。「東京都内は野良犬が少ないこともあり、殺処分される犬は少ないのですが、毎週のように行われている地域もある。多くの方にそのことを知ってもらいたいんです」

9月にも開催

 毎年5月と11月に開催してきた「いぬ親会」が、宇津木町のペット用品店の協力もあり、今年は9月にも開かれることになった。

 新見さんらと共に、スタッフとして活動している広江理香さんは「ありがたいこと。今後も頻度高く開催していきたいと思います。理想は行き場のない犬がいなくなり、会を開く必要がなくなることなのですが」

 催しは9月30日(日)、宇津木町のペット用品店「たまとポチ」のドッグラン場で午後1時から4時まで。引き取りには、それまでかかった保護犬の医療費負担有り。

 問い合わせは八王子いぬ親会【メール】hachiouji.inuoyakai@gmail.com。

いぬ親会の様子
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