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ブルーベリー 収穫ロスを減らせ 学生ら 作業手伝い

教育

掲載号:2019年8月22日号

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収穫作業の様子=提供写真
収穫作業の様子=提供写真

 農業で「収穫ロス」という問題が生じている。作業する人が足りないため生産物が収穫できず廃棄にいたるケースのことで、市内では特にブルーベリーにおいて多いと言われている。その課題の解決につながればと8月11日、市内大学の学生らが下恩方町の農園を訪れ収穫作業を手伝った。「人手が少ないところに若い力の手助けをいただき有難かったです」と受け入れた番場農園の番場正敏さん(47)は喜んだ。

「半分廃棄」 下恩方町番場農園 高齢化 人手不足

 「もともとロスはあるもの。それが『食品ロス』が話題になり始めた頃から、『もったいない』と関心が集まるようになったのでは」と収穫ロスについて農業関係者は説明する。

 15年ほど前からブルーベリーを栽培する番場さんは5、6年前、ロスを実感するようになった。収穫時期は7月下旬から8月末までの「非常に暑い時期」で、細かい粒を手で摘んでいく。「それまでは家族、親せきでやっていました。しかし高齢化などのため、その流れが作れなくなりました」と打ち明ける。他の農家はその作業について「ブルーベリーは圧倒的に大変。1時間かけても数キログラム。捥(も)ぐのにとにかく苦労します」と話す。番場さんの農園ではおよそ1tの生産に対し、その半分が収穫できず廃棄になっていた。

3年目 4園で

 そこで2年前、番場さんは産業活性化組織サイバーシルクロード八王子(明神町)を通じて学生の支援を受けた。同組織は市や八王子商工会議所などにより設立されたもので、同会議所がJA八王子と業務提携したことがきっかけで話が進んだ。

 学生や市民を受け入れるこの収穫事業は今年3年目をむかえ、今回は番場さんのところを含め下恩方地区の4農園が参加。手伝った学生からは「思った以上に実っていた。収穫しがいがあったが、これは多くの人手が必要と実感した」「自然豊かな地での作業はいい汗になったが、普段の農家さんの仕事の大変さを知ることができた」などの感想があった。

 事業をまとめたサイバーシルクロード八王子は「『もったいない』収穫ロスの軽減はもちろん、これを機に農家の販路拡大の一助になれば」と話す。番場さんは「自分のところは本当に助かりました。このような取り組みが他の農園にも広がればいいですね」と期待する。
 

番場農園の番場さん
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