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小仏川に古生代の化石か 棘皮動物「ウミユリ」と推測

文化

掲載号:2020年3月26日号

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ウミユリの化石と推測する石を持つ鈴木さん。見つけた小仏川の河川敷にて=3月17日撮影
ウミユリの化石と推測する石を持つ鈴木さん。見つけた小仏川の河川敷にて=3月17日撮影

 小仏川(南浅川)の河川敷で古生代の動物「ウミユリ」の化石とみられるものが見つかった。市内の化石と言えば「浅川のメタセコイア」がよく知られるが、ウミユリについて市生涯学習スポーツ部は「聞いたことがない」と話した。見つけたのは元教諭の鈴木良二さん(76・下柚木在住)。鈴木さんは「なかなか今は外に出るのが難しい状況かもしれませんが、子どもたちにも化石探しを楽しんでもらいたい」と呼びかけた。

元教諭・鈴木さんが見つける

 古生代とは約5億4100万年前から約2億5190万年前の時代のこと。

 鈴木さんは現役時代、児童に教える中で自らも化石について興味を持つようになった。今も栃木県の発掘現場などへ探しにいくこともあるそう。

図鑑「似ている」

 1月15日、高尾駒木野庭園(裏高尾町)近くの河川敷でこの化石と思われるものを拾った。退職後、市内小学校で教育サポーターを担当しており、授業で使える「石」を探していたときのことだ。

 自宅に戻り図鑑で調べると古代の海に住んでいた「ウミユリ」に似ていた。確認しようと文京区にある東京大学の博物館にむかったがあいにく休館中だった。

判定「難しい」

 ウミユリについて市生涯学習スポーツ部こども科学館は「ウニやナマコと同じ棘皮(きょくひ)動物。植物ではないが、植物に似た茎のような構造を持っている」と説明した。記者が撮影したこの化石と思われるものの写真を見た同館担当者は「判定は専門家でないと難しい」としたうえで、3つの可能性を示した。

 ひとつは「小仏川一帯は中生代の地質なので、中生代のウミユリの化石であるかもしれない」。もうひとつは「ウミユリは古生代に栄えたので、小仏川上流のどこかに古生代の地層があり、そこから出たものであるかもしれない」。そして「外部から工事などで持ち込まれた石が川を流れてきたものかもしれない」。ただ、いずれも化石と特定できた場合のことであり、「別の化石の可能性もあります」と加えた。

探し楽しんで

 一方、同館には市内で発見された化石と思われるものについて、問い合わせを受ける機会が多いそう。「浅川でメタセコイアを見つけたという話はよくありますが、ウミユリは初めてです」と話した。

 ウミユリは古生代の終わりでほとんど絶滅したと言われている。鈴木さんは今回の「発見」について「コロナの影響で安易に外へ出られないと思いますが、親子で河川敷で化石を探すのもいいんじゃないでしょうか。夢を持って元気に暮らしてもらいたいですね」と「先生」らしいメッセージを送った。

改めて依頼へ

 なお鈴木さんは今後、博物館等の休館が終わったのち、改めて鑑定依頼に行く計画だ。

上写真の石
上写真の石

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