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公開日:2022.03.03

八王子市
健康情報 必要とする人へ
サンドラッグと連携協定

  • サンドラッグ南大沢薬局の薬剤師(左)と市担当者=市提供写真

 八王子市は2月15日、ドラッグストアチェーンなどを経営する(株)サンドラッグ(府中市)と健康支援に関する連携協定を結んだ。市内に15店舗あるドラッグストアや調剤薬局の「幅広い世代」の利用者に対し、健康講座開催など、市の事業の周知強化を図る。

来店者にチラシ

 これまで市の健康事業の周知は、広報やSNS、市の関連施設などでチラシ配架を中心に行ってきた。市担当者は「市のアプローチでは、なかなか届かない世代や層がいる」と周知の難しさを感じていたという。

 今回の協定では、市内15店舗ある「サンドラッグ」の店頭などにチラシを配架するほか、4店舗ある調剤薬局では薬剤師から必要な人へ講座を直接案内する。また、イベントの共同企画なども実施するなどを決めた。

 同社の担当者は「医療に関わる地域活動に参加し、地域の方と顔が見える関係を築ける活動を模索していた。協定により、地域の方の健康で豊かな暮らしの実現に貢献できれば」と話す。

薬剤師が案内

 きっかけとなったのは、2021年5月ごろから始めた南大沢保健福祉センターとサンドラッグ南大沢薬局との連携。同センターが近隣にある同薬局に声をかけた。

 同薬局はこれまでに、講座などのチラシ2000部を配布したり、市の健康事業に延べ10人の薬剤師を派遣し、薬の相談会を開催している。

 同センターの小池明子館長は「地域の薬剤師さんに市の講座を知ってもらうなど情報共有できることも大きい」と話す。

 糖尿病重症化予防教室など、対象者が限られる講座も、健康状況を把握した薬剤師が必要と判断した人に直接案内ができる。小池館長は「薬剤師さんから『運動が必要だと思っても受け皿がわからなかった』という声を聞いた。必要な人に情報が届けられ、地域の課題解決にもつながる」と効果を実感している。

 連携を開始し、講座参加者の1割強は、同薬局からの案内で来た人だという。同社の担当者は「薬剤師は多職種と連携して患者様の健康に寄与することが求められている。健康増進の活動と患者様をつなげていくことも薬剤師にとって重要な活動」と話す。

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