14日 「打ち明ける場」開催 ボランティアに息抜きを
熱心に取り組み過ぎるあまり、ストレスを抱え込んでしまうケースも多くあるというボランティア活動。中にはそのまま所属団体を辞めてしまう人もおり、昨今、様々な団体において「課題の1つ」ともされている。そんな中、活動に従事する人のストレス軽減になればと、生活支援を行う団体が6月14日(金)にイベントを企画している。「活動する人同士で悩みを打ち明けたり、ちょっとした息抜きになれば」と主催の源嶋(げんじま)盛信さん(どんぐりの会代表)は期待を寄せる。
生活支援団体が企画
ストレス 辞める原因
源嶋さんは「ボランティアをしている人たちを癒してくれる活動というのはあまり聞いたことがない。だからこそ始めた」と話す。
イベントは同会としても初めての試み。「ボランティアとはいえ、仕事をしているのと同様にストレスを感じる人も少なくない。辞める原因の大なり小なりは対人関係のストレス」。40年近くボランティアに関わり続けてきたからわかることもあるそうだ。
ボランティア活動の窓口となることの多い市社会福祉協議会も「熱心すぎてオンとオフの切り替えがうまくできない人もいる。本人が気づかないままストレスを抱えてしまっていることも」と分析。活動する上でのストレスは、ボランティア活動の課題の1つとなっている。「そのケアをしてあげることも大切なボランティアだと思うんです。元気に活動するためには、エネルギーの補給が必要」(源嶋さん)
メンタルケア 腹話術も
当日はメンタルケアの専門家・精神対話士によるワークショップが行われ、日ごろの悩みなどについて打ち明けてもらう機会を設ける。源嶋さんは「大勢の前で話しにくいこともあると思うので後日、個別での対応もしていきたい」と話す。
ワークショップだけでなく、純粋に楽しめる企画も用意されている。「八王子腹話会」から腹話術師を招き、質問形式のトークショーを開催。「高齢者施設などを中心にご活躍されていて、その場が盛り上がる」と今回も期待する。
潜在需要に着目
同会では、これまで庭の草取りや電球交換といった日常生活で高齢者の困りごとを薄謝で請け負う「生活支援サービス」を中心に活動してきた。今年で発足7年目になる。
昨年、精神対話士の資格を持つメンバーが入会したことから、同サービスの項目にメンタルケアを取り入れた。「精神面についての相談も多い。潜在的な需要は少なくないと思う」と源嶋さん。そんな背景も今回のイベントを立ち上げたきっかけの1つになった。「同様の取り組みが各地で広がっていけばいいね」
イベントは打越町のコミュニティ喫茶「スーヴニールの森」で開催。午後3時から5時まで。参加費はコーヒー代として200円。対象はボランティア活動をする人や介護施設で働く人。今後は毎月第2金曜日に開催予定。
問い合わせは同会(【電話】042・641・3625)へ。
|
|
|
|
|
|