車の整備技能を競う都大会で(有)橋本オートサービス(中野山王)の大出(おおで)一紀さん(42)が優勝した。大出さんは4度目の出場で初の栄冠。同社が所属する東京都自動車整備振興会八王子支部(277社)でも初めての栄誉となった。大出さんは11月にある全国大会にむけ「ぜひ日本一になりたい」と意気込みを話した。
11月全国「日本一めざす」メインは故障診断
大出さんが出場したのは7月に渋谷区で開催された第17回東京都自動車整備技能競技大会(主催/一般社団法人東京都自動車整備振興会)。振興会の支部に所属し、メーカー系列以外の事業場で整備作業に従事する人らを対象とする。2年に1度の開催で、大出さんはこれまで3回出場。過去に先輩の応援で会場を訪れ「自分も出たい」と思ったのがきっかけだ。
今大会(決勝)は5ブロックの予選を勝ち抜いた13人の整備士が出場。来場者が見守る中、およそ1時間作業をした。
競技内容は実車を使用した故障診断がメイン。エンジンをかけその反応から、予め設けられた異常箇所を探していく。時間が制限されておりスピードも求められる。得点で順位が決められた。
2週間猛練習
「これが最後と思って参加しました。本気で1位を狙いにいきました」と大出さん。「出場4回目と慣れていたので落ち着いてできました」とも。競技にはその他に「接客」(アドバイザー競技)もあり、大出さんは普段あまりする機会がないため大会前の2週間に猛練習を敢行。「勝てたのはそのおかげだと思います」と成果を喜んだ。支部としても初の栄冠で、高橋孝司支部長((株)立川ヂーゼルオートサービス)は「とても名誉な事。何度も挑戦しているのは知っていた。全国大会はみんなで応援にいきたい」と話した。
「直ると嬉しい」
メーカーのメカニックを経て10年前から同社に勤務する。「壊れたものが直るところが嬉しい」と整備業の働き甲斐を話す。「社内だけでなく社外からも頼られるようなスペシャリストになりたい」。全国大会は11月9日、東京ビッグサイト(江東区)で開催される。「もちろん出るからには1位、日本一に」と意気込んでいる。
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