市内で奉仕活動を行う東京八王子西ロータリークラブ(金子裕二会長)が7月30日、会員から集めたお中元を八王子市を通じ、市内フードバンク3団体へ寄付した。金子会長は「クラブとして初の試み。助け合いが広がってくれれば」と話す。
この日、八王子市に渡したのは、会員から募ったお中元約60箱分。会員のもとに届いたソーメンや飲料、ゼリーなどが集まった。金子会長は「折角いただいても食べきらないものもある。少しでも支援につながれば嬉しい」と話す。
寄付先は、一般社団法人フードバンク八王子、NPO法人フードバンク八王子えがお、NPO法人フードバンクTAMAの3団体。各団体から子ども食堂などに届けられる。
取り組みのきっかけは、会員である小沢孝志さんが市内団体から貧困の実態の話を聞いたことから。コロナ禍で経済的に困窮する家庭など、三食摂れない現状があることを知り、昨年から準備を進めてきたという。
この事業を担当する職業奉仕委員長の山口覚さんは「飽食と貧困が一緒くたにに起きている時代。今後も続けていきたい」と話す。
毎日ナス1個廃棄
八王子市の組成分析調査によると、2019年度の食品ロスは年間約1万7400トン。市民1人当たりナス1個分(約 85 グラム)を毎日廃棄するのと同じ量だという。
こうした食品ロスを減らそうと市は、家庭から提供される食品を集めフードバンク団体へ寄付する「フードドライブ」の取り組みを6月1日から開始した。対象食品は、常温保存できるもの、未開封の市販品、賞味期限が2カ月以上あるもの。7月末までの2カ月間で集まった食品は100キロ以上だという。
市の担当者は「集まった分だけ、食品ロス削減につながっている。広く周知していきたい」と話す。
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