都政報告 経済・湾港委員会の活動を通じて東京活性化へ 両角(もろずみ)みのる
両角みのる都議が昨秋、都議会の経済・港湾委員長に就任した。関係する事業や課題などについて聞いた。聞き手/都民ファーストの会東京都議団・龍円あいり
――経済・港湾委員会とはどのようなことを行う委員会ですか?
「主に、都の産業労働行政や港湾行政、それに中央卸売市場関係の仕事を扱います」
――主な事業は?
「私も力を入れてきた働き方改革を推進するため、その環境を整えています。テレワークは導入率を現在の25・1%から東京五輪までに35%を目指しています。また、サテライトオフィスは、多摩地区での設置を後押しする都補助事業が始まり、八王子駅などの近くに補助を活用したものがオープンしました。八王子のような郊外都市こそ、このように働き方の選択肢を増やすことで、バランスよく働けるようにしていくことが大切と思います」
――他に八王子に関わるものはありますか?
「昨年の台風19号は八王子にも大きな被害をもたらしました。都では昨年末、農作物被害等に対する補正予算を組みました。また産業分野では、多摩地区最大級の展示施設を有する産業交流拠点(仮称)が2022年に完成予定です。八王子は都のMICE拠点育成支援事業の指定を受けていますので、豊かな自然や伝統といった観光資源を生かして、国際会議などを積極的に誘致し、八王子の活性化に役立ててほしいですね」
――港湾分野では
「実は東京港はコンテナ取扱量が日本一の港なのですが、クルーズ客船の寄港数では全国ベストテンにも入っていません。今、世界的にクルーズ市場が拡大中で、こうした需要をしっかり取り込んで、インバウンドを東京の活性化に結び付けていかなければなりません。今年7月には青海に新たな国際クルーズターミナルが完成し、超大型船も接岸できるようになります。こうしたハード面での整備とソフト面の施策を合わせて、都市の魅力を高めていくことも必要だと思います。五輪後のその先の東京・八王子を見据えて取り組んでいきたいですね」
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