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「LGBTについて知って」 市内で取り組み活発化

社会

掲載号:2020年4月2日号

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LGBTについて語る寺山さん。自分の性に悩む人に対して「セクシュアル・マイノリティであろうと一人の人間。マイペースで生きていってもらいたい」と話している
LGBTについて語る寺山さん。自分の性に悩む人に対して「セクシュアル・マイノリティであろうと一人の人間。マイペースで生きていってもらいたい」と話している

 セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)について知ってもらおうとする動きが八王子でも進んでいる。男女の共同参画社会形成を目指す八王子市男女共同参画センター(東町)が昨年5月からLGBTに関する電話相談の受付を始めたほか、市内在住のトランスジェンダーが今年からLGBTについて考えるセミナーを開催するなど動きが活発化している。

 八王子でセクシュアル・マイノリティへの理解を深めようと活動している団体のひとつが市男女共同参画センターだ。5年前からLGBT当事者らがその体験談などを語る講座を年1回程度開き、市民らに「考える場」を提供してきたほか、市内のイベントで「性のあり方は多様」といった内容のチラシを配布し来場者らにLGBTについて知ってもらうようにしてきた。昨年5月には電話相談を開始。奇数月の第4水曜日(午後3時30分〜6時30分)に自分の性に悩む人や家族、友人にLGBTの人がいる場合などの相談を受けつけ始めた。「毎回2件程度、問い合わせがくる。『自分の性が分からない』という方もいる」と同センター担当者は話し、今後、専門の相談員を増やし、受付時間を延長する考えもあるという。「LGBTに関する市の職員向けの勉強会も開催している」と話す。

当事者も

 一方で、今年に入り、LGBTに関するセミナーを開いているのがトランスジェンダーで市内に住む寺山文子さん(41)。20歳の頃、何気ない会話のなか、「お前が好きなのは女性では」と男性の友人に言われたことがきっかけで自身が同性愛者と自覚したという寺山さん。「生きることが苦しかった」という時期を経て昨年独立し、自らLGBTへの理解を広める活動を始めたのだという。「私自身がセクシュアル・マイノリティに関して共有する場がほしかったんです。八王子ではそんな場を見つけることができなかったので」と活動開始の動機を話す。先月、市内で開いたセミナーでは自身が登壇してLGBTに関する体験談を語り、参加者と交流を図ったのだという。「お隣の日野市ではセクシュアル・マイノリティの人が集まれる場を行政とLGBT支援団体が一緒になってつくっている。八王子もそんな理解が進んでいけばと思います」と話し、今後はLGBTの人の起業サポートにも取り組んでいく予定という。

 セクシュアル・マイノリティ当事者であることを公表している町田市の市議会議員、東友美さんは「LGBTは特別なことではありません。偏見や差別は人権問題そのものです。当事者の悩みを多くの方に知っていただき、共に考え解決する取り組みが必要とされています」と話している。

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