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浅川小でヴィーガン給食 校長「多様な価値観知って」

教育

掲載号:2021年6月24日号

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18日に提供されたヴィーガン給食。メニューはひじきご飯、大豆の揚げ煮、きのこ汁、りんごジュース
18日に提供されたヴィーガン給食。メニューはひじきご飯、大豆の揚げ煮、きのこ汁、りんごジュース

 市立浅川小学校(初沢町)で6月18日、「動物性食品を一切使用しない」給食メニューが提供された。先月からスタートした「ヴィーガン給食」という同校オリジナルのメニュー。清水弘美校長は「食べものに対しても色々な価値観がある。多様性を知ってほしい」と導入の思いを話す。

月に一回提供 動物性なし

 ヴィーガンとは肉や魚をはじめ乳製品など動物性食品を使わないで作るメニュー、またはそのライフスタイルのこと。ヘルシーな食生活を好む人の間で取り入れられている傾向があり、一方、動物の命を大切にするという考え方からもその認知度は高まりつつある。

 ヴィーガン給食を提供するようになったのは、清水校長が4年前、環境省のあるプロジェクトに所属したことがきっかけ。清水校長はその中で、メンバーで日本ヴィーガン協会理事長の室谷真由美さんに出会い、初めてヴィーガンの存在を知った。動物性を使用せずともその点を感じることなく食べられる味とともに、食に対してそのような価値観があることに驚いた。

大切なものそれぞれ

 清水校長は翌年、栄養士に相談しヴィーガン給食の導入を検討した。その狙いについては「子どもたちに多様な価値観を知ってほしい思いがありました」と話す。清水校長は持続可能な開発のための教育の研究で受賞歴があるほか、エジプトやモンゴルといった海外で指導を行ったこともある。そのような知見、経験からこの給食を通じて「生きる上、生活をする上で、人が大切にしていることはそれぞれ違う。これからダイバーシティーの世の中を生きていく彼らに、そのようなことをわかってもらいたい」と期待する。

栄養士 家で試作

 市立小学校での給食は地域ごとに標準となる献立が用意されている。同校がヴィーガン給食を提供するのは、ひと月の献立の中で「代替えしやすい」メニューがあるとき。先月は「松風焼き」の際で、地域の他の学校が食材で鶏肉を使ったのに対し、同校では「大豆ミート」(大豆由来の加工品)を使用した。担当栄養士は「家で試作をしてきますが、大量調理になるとなかなか難しい。子どもたちに満足してもらえるよう、研究していきたい」と話した。清水校長は「(動物の)命を大事にと言うと、『木も草も生きている』という子どももいます。もちろんそうです。ただ、木や草は再生しますが命はできません。そう説明しています」と持続可能な暮らしにおいてのヴィーガンの在り方について話す。

市内唯一

 同校では以前から食物アレルギーを持つ児童も同じ給食が食べられるようにと毎月、「エブリワン給食」という乳製品・卵不使用の献立を提供してきた。今回のヴィーガン給食はそれを発展させたもの。今後も月に1回提供していく。市教育委員会によると市内で同様の給食を採用しているのは同校のみという。
 

給食を食べる清水校長(左)と室谷さん。室谷さんはメニューについて確認などサポートをする
給食を食べる清水校長(左)と室谷さん。室谷さんはメニューについて確認などサポートをする

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