里親支援活動を行う民間団体「ほいっぷ 」(坂本洋子代表)が「場所探し」で頭を抱えている。台町にあった拠点を退去せざる得なくなり現在、その移転先を探している。坂本さんは「里親子が繋がる場所は絶対なくしてはならない」と危機感を募らせる。
里親ひろば「ほいっぷ グループ」は里親のための集まり、里子たちと元里子たちの集まり、子ども食堂、そして里親を引退した人や支援者の集まりといった4つの活動を展開している。坂本さんが2007年、自宅を開放しサロンを作ったのが始まりだ。
これまで台町に活動の拠点を設けていたが今年3月、諸事情により急遽、退去をすることに。次の場所が決まっていない状況での「移転」となり、さまざまな荷物は現在、坂本さんの自宅などで分散し管理している状態という。
養育に仲間必要
場所がなくなることで活動は難しくなっている。「コロナ禍であっても新たに里子を迎える里親はいます。そんなとき、里親子が繋がることのできる場所は絶対なくしてはなりません。里親による養育は特に仲間が必要なのです」と坂本さんは訴える。
現在は「仮移転」とし一時的に子安町の民家で規模を縮小し活動をしている。新たな場所については行政、民生委員などから情報提供を受けているそうだが、他のこども食堂との兼ね合い、子どもが集まれる安全性、周囲の理解などの「条件」を満たすところはなかなかないようだ。「任意団体で資金もなく、高い家賃を出すことはできません。地域で皆さんと同じように子育てをしている里親家庭がいます。たくさんの方に応援していただければ幸いです」と坂本さん。ほいっぷ のHPから連絡を受け付ける。
ほいっぷ が所属する八王子児童相談所は八王子市、日野市、町田市が管轄となり、利用者は基本的にこれらの地域の住民。現在、およそ50人いるそう。
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