オリンパス株式会社は10月26日、新宿区にある本社を2024年4月に八王子市へ移転すると発表した。開発拠点のある「八王子事業場 技術開発センター石川」(石川町)に事業機能を集約することで部門間の連携強化や、出社とリモートワークを組み合わせた柔軟な働き方を推進し、メドテック(テクノロジーを駆使して医療にイノベーションをもたらす産業)の分野で世界をけん引するグローバル企業を目指す。
内視鏡などの精密機械器具の製造販売で世界シェアを誇る同社では、移転後の本社を「グローバル本社」と位置付ける。これまで本社機能は新宿、事業機能は八王子に拠点を構えていたが、製品やソリューションを世界各国で販売し、開発や製造も海外で行っている事業の状況から、「世界をリードするグローバルメドテックカンパニーとなるためには、全世界のオペレーションの統率の要となる日本において経営戦略と事業戦略を一体的に推進していくことが必要と判断した」と移転の理由を説明する。
また、グローバル化の促進に向けて、従業員が時間や場所にとらわれることなく、自律したプロフェッショナルとして職務を全うすることができる「新しい働き方」の整備を進めているとし、「その一環として、グローバル技術開発のハブがある八王子に本社機能と開発をはじめとする全事業機能を統合することを決めた」と移転先に八王子を選んだ理由を語った。移転後の本社では部門間の縦割りをなくし、リモートワークを取り入れやすいオフィス環境を整備することで、生産性の向上や革新的な価値の提供を促進する。
所属従業員数約6500人に
技術開発センター石川は、1963年に開所。研究開発・技術支援・営業マーケティングの部門があり、現在は約5000人の従業員が働いている。本社の移転で管理部門などを含むすべての事業機能が集約され、所属従業員数も約6500人に増えることになる。
電車やバスなどの周辺交通への影響について同社は、コロナ禍で定着したリモートワークを挙げ「引き続き出社とリモートワークを組み合わせたハイブリッドワークを推進していくため、公共交通機関の混雑が増えるような影響は生じないと考えている」としている。
同社の広報担当者は「世界シェア70%を持つオリンパスの消化器内視鏡は、世界に誇る日本発の医療機器。その技術開発を八王子市で行っている。これからも八王子発の技術とサービスで、世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現に取り組んでいきたい」と展望を語った。
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