ちょっと未来のまちをのぞいてみよう--。南大沢駅周辺で11月19日、自動配送ロボットや電動キックボードなどの先端技術に触れられるイベント「南大沢スマートシティFES.2023」が開催された。
最先端の研究とICT(情報通信技術)を活用して暮らしの向上を目指す、都の「スマート東京実施戦略」の先行実施エリアの一つに選ばれている南大沢地域。2020年から市や東京都立大学、地元企業らでつくる「南大沢スマートシティ協議会」を中心に、先端技術を活用したサービスで社会課題の解決を図る実証実験などを進めている。同フェスは、その社会実装に向けて、市民への取り組みの周知や先端技術の体験を目的に同協議会が実施した。
未来のまちを体験
当日は同駅前のパオレビルを主会場に、南大沢スマートシティの概要説明や電動キックボードの試乗、ロボットの操作とプログラミング体験、食品ロス削減を目的にしたウェブサービス「タベスケHachioji」の紹介、GPS不要で自動飛行ができるドローンの映像上映などが行われた。地域交流の一環で、都立大の学生も化学実験などのブースを設けて参加。親子連れなど多くの来場者でにぎわった。コントローラーでロボットの操作を楽しんでいた6歳男児の父親(43・調布市)は「プログラミングが好きな子なので、こうした体験を通じてさらに興味が育ってほしい」と期待を寄せた。
現在、南大沢駅から2Km圏内で実証実験を行っている自動配送ロボット「LOMBY」の操作体験と走行デモも実施。オンラインで購入した商品をロボットが自宅まで届けるサービスを12月26日(火)まで実施しており、オペレーターのいる遠隔操作型から自動運転の自律走行型まで、段階的に試験走行を行っていく予定。開発と運用を手掛けるLOMBY(株)では「将来的な配達員不足の問題にも対応できる。まだ見たことがなかった人に、新しい配送手段を知ってもらえたのでは」と手応えを感じた様子だった。
同協議会では「多くの人に先端技術に触れていただくことで、スマートシティの取り組みを知ってもらいたい」と話す。
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