小中学生がプログラミング技術を競う「第3回U-16プログラミングコンテスト八王子大会」の本選が11月19日、明神町の東京たま末来メッセで行われた。小学生の部となるU-13部門は由井第三小学校4年生の河地智陽さん、中学生の部となるU-16部門はいずみの森義務教育学校5年生の伊藤修一さんが最高賞に選ばれた。伊藤さんは小学生ながら中学生を差し置いてもっとも高い評価を得た。
小中366作品集まる
このプロコン(プログラミングコンテスト)は市内の小中、義務教育学校に在籍している児童生徒を対象としたもので、2021年に始まった。今回は、U-13はスクラッチを使った作品、一方U-16は小学生も応募可能で開発環境に制限は設けず募集。8月20日から9月30日まで応募をかけ、これまでで最も多い366作品が集まった。
当日はその中から選ばれた、U-13部門10人、U-16部門12人の入選者がそれぞれ作品を紹介しデモンストレーションの審査を受けた。教育、IT関係者ら5人の審査員が評価し市長賞(最優秀賞)、教育長賞(優秀賞)などを選出した。なお副賞はサーフェスやアイパッドなど。
行きたい所へジャンプ
U-13で市長賞の河地さんの作品は、クイズに正解すると「行きたい場所にすぐジャンプして行ける」というゲーム。クイズは日本や八王子の歴史とした。
プログラミング歴は2年ほどで父親も一緒に本や動画で学んでいるそう。ふだんから「真夏にかき氷のプールで泳ぎたい」「学校までターザンロープで通いたい」など現実には不可能であるだろうことをゲームに落とし込み楽しんでいるという。将来は「メダカの新種の開発か、ゲームソフトを開発したい」
フードロス減らす
U-16の伊藤さんの作品はパーティや食事会の際、集まるメンバー全員が「1食で食べられる量」と「持ち寄る食べ物の種類や量」を共有できるアプリ。これにより食べ物が残らなくなり、社会課題となっているフードロスを減らすことにつながるとする。
伊藤さんは幼稚園児のとき、ポケモンのゲームを好きになったことから、その後、プログラミングに興味を持つようになったそう。小学1年生のころから教室に通いはじめ、今も毎日1時間は必ずその時間を設けている。今回の作品は過去に親戚が集まった際、食べ物がたくさん余ってしまったことがきっかけで着想し1年がかりで仕上げた。「次はユニティで3Dゲームを作りたい」と話し将来の夢はプログラマーという。
デジタル都市に
このコンテストは同実行委員会が主催し、「八王子を日本一のデジタル先進都市へ」をスローガンに掲げる一般社団法人八王子U16デジタル教育支援協議会が支援した。大会の結果や動画は公式ホームページにある。
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