能登半島地震(のとはんとうじしん)では、車(くるま)やテントに泊(と)まって避難(ひなん)をしている人(ひと)がいたそうです。みんなが夏休(なつやす)みに家族(かぞく)で行(い)ったりする「キャンプ生活(せいかつ)」を避難所(ひなんじょ)でしている感(かん)じでしょうか。日常生活(にちじょうせいかつ)と違(ちが)い「限(かぎ)られたものの中(なか)で過(す)ごす」キャンプは、「避難時(ひなんじ)」に似(に)ています。キャンプで身(み)に付(つ)けたり学(まな)んだりする知識(ちしき)や技術(ぎじゅつ)は、災害(さいがい)のときに役立(やくだ)つかもしれません。
そういった意味(いみ)で最近(さいきん)「防災(ぼうさい)キャンプ」をすすめる動(うご)きが広(ひろ)がっています。上柚木(かみゆぎ)の市立(しりつ)愛宕(あたご)小学校(しょうがっこう)では学校関係者(がっこうかんけいしゃ)の貴家由美子(きやゆみこ)さん(卒業生(そつぎょうせい)の保護者(ほごしゃ))が「楽(たの)しみながら家族(かぞく)を守(まも)る知識(ちしき)をつけてもらおう」と校長先生(こうちょうせんせい)に相談(そうだん)し、この取(と)り組(く)みを始(はじ)めました。
毛布(もうふ)ペラペラ
夏休(なつやす)み、親子(おやこ)で学校(がっこう)に泊(と)まってキャンプをします。毎回(まいかい)70人(にん)くらいが参加(さんか)するそうです。「楽(たの)しいイベント」ではありますが、そこには防災(ぼうさい)についての学(まな)びもあります。
例(たと)えば、毎年(まいとし)、市(し)の協力(きょうりょく)で防災倉庫(ぼうさいそうこ)にある避難物資(ひなんぶっし)を借(か)りています。ただ、そこにある毛布(もうふ)は「ペラペラ」。「みんなそこで初(はじ)めて気(き)が付(つ)くわけです。こんなにペラペラだったら寒(さむ)いよ!って」。また、学校(がっこう)で管理(かんり)している七輪(しちりん)でお湯(ゆ)を沸(わ)かしアルファ米(まい)を食(た)べます。「50人分(にんぶん)のアルファ米(まい)を作(つく)るには8L(リットル)の水(みず)が必要(ひつよう)。水道(すいどう)が通(とお)っていればまだ良(よ)いですが、断水(だんすい)の場合(ばあい)は…」
体験(たいけん)の機会(きかい)に
学校(がっこう)は大地震(おおじしん)などがあった時(とき)、避難所(ひなんじょ)になる場所(ばしょ)。実際(じっさい)どのような生活(せいかつ)になるのか?貴家(きや)さんたちはそれを体験(たいけん)しておくのは良(よ)い機会(きかい)だと考(かんが)えています。学校(がっこう)や色々(いろいろ)な人(ひと)の許可(きょか)が必要(ひつよう)ですが、楽(たの)しく学(まな)べる防災(ぼうさい)キャンプはチャンスがあったらやってみたいですね。
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