神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
八王子版 公開:2023年11月23日 エリアトップへ

児童出版文化 向上に貢献 市内在住 遠藤みえ子さん

文化

公開:2023年11月23日

  • X
  • LINE
  • hatena
石森市長(左)を表敬訪問した遠藤さん
石森市長(左)を表敬訪問した遠藤さん

 児童出版文化の向上に貢献が認められる作品や作家を選定する「小学館児童出版文化賞」の第72回(2023年度)に、市内在住の遠藤みえ子さん(83)の『風さわぐ北のまちから 少女と家族の引き揚げ回想記』(佼成出版社/2022年)が選ばれた。遠藤さんは11月2日に市役所を訪れ、石森孝志市長に受賞を報告した。

 1年間に発表された絵本や童話・文学の中から、作家や出版社、図書館などが優れた作品を選ぶ同賞。遠藤さんの作品は、予備選考を通過した13候補の中から受賞3作品の一つに選出された。

 受賞作『風さわぐ北のまちから』は、終戦後に朝鮮半島に取り残された日本人家族が寒さや食糧不足、ソ連兵による略奪、北朝鮮の建国などの混乱の中を生き抜き、日本に帰り着くまでを11歳の「れい子」を主人公に描いた作品。遠藤さんの実体験を元にしている。

 朝鮮半島の釜山で生まれ、6歳で岡山県倉敷市に引き揚げた遠藤さん。高校と大学で非常勤講師を勤め、著書『スージーさんとテケテンテン』で小川未明文学賞優秀賞を受賞した。『風さわぐ〜』は自身の稀有な体験を描き残そうと筆を執ったが、そこは幼い頃の記憶。強烈な印象が残っているが断片的な思い出を、母に尋ねるなど再構築して書き上げたという。2012年に一般向けに発表し英語版も出した同作品を今回、中高生向けに書き直して出版。「どの時代にも苦難や悩みはある。よく考え、信念をもって行動し、命と他者との関係を大切にして生きてほしいという願いを込めた」と話す。

 受賞の報告を受けた石森市長は「当時のことを知る人も少なくなり、貴重な体験がまとめられている本。八王子の子どもたちに、ぜひ読んでほしい」と称賛した。

小学館児童出版文化賞の受賞作
小学館児童出版文化賞の受賞作

あなたの街の植木屋さん ハロー・ガーデン

土日祝OK!見積り・出張費0円!1本からでも対応します!

<PR>

八王子版のローカルニュース最新6

落語で向上 環境意識

落語で向上 環境意識

25日に長池公園自然館で

5月17日

シーズン終了を報告

東京八王子ビートレインズ

シーズン終了を報告

リーグ改革受け、昇格目指す

5月16日

「福祉」を身近に

「福祉」を身近に

18日に市街地でイベント

5月16日

寄贈パインで異文化理解

八王子・台湾友好交流協会

寄贈パインで異文化理解

中学給食に特別メニュー

5月16日

色とりどり バラ開花

色とりどり バラ開花

鑓水の八王子日本閣

5月16日

第21回に436人参加

八王子まちゼミ

第21回に436人参加

5月16日

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 12月14日0:00更新

  • 11月23日0:00更新

八王子版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

八王子版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月17日号

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook