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オリエンテーリングの学生日本代表選手として、7月の世界大会に出場する 三浦 やよいさん 相模女子大学人間社会学部 20歳

公開:2016年7月14日

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世界の経験、未来の糧に

 ○…彼女の柔和な雰囲気と、言葉の持つ楽しそうな響き。「オリエンテーリング」はそこからは想像もつかないハードなスポーツ。「難しいので知り合いにはトレイルランって説明しています」。地図とコンパス、チェックポイントを記録するカードを手に、山、森、街中を、地図を読みながら走りタイムを競う。細く伸びた腕とすねにできた無数の擦り傷やあざがその過酷さを物語る。4月に行われた日本代表選考会で初めて世界への切符を手にした。

 ○…川崎市出身。中学は演劇部、高校ではフィールドワークで年に一度キャンプを行うくらい。「50m走が10秒くらいだったかも」。走ることとは無縁だった生活は、相模女子大学の新入生体験会での出会いで一変した。走る力はもちろん、求められるのは「瞬時に地図を読む力」。等高線や緯度経度など、曖昧な理解ではタイムはおろか完走もままならない。「初めの頃は2〜3時間森で迷ってしまうことも。とにかく”脱出したいな”って…」。出場することに満足せず、必ず振り返りをノートに書き込む。日々の練習と、この反省の繰り返しで徐々に実力をつけていった。

 ○…手帳を開くと週末の2日はオレンジペンの予定で埋まっている。もちろん大会や練習会などオリエンテーリング漬けの日々だ。その忙しい合間にはアパレルでのバイトも。「今着ているのもそこのお店のものなんです」と屈託ない笑顔で学生らしい一面も見せる。

 ○…もともと興味のあった「地域貢献活動」に惹かれて同大へ入学。1年時では「さがまちコンソーシアム」で冊子作りを、昨年はJCのイベントの手伝い等、街づくり活動に積極的に携わった。就職活動を視野に入れながら、しかし、まずは目先の大舞台に気持ちが高ぶる。「今頑張れるのはオリエンテーリング。世界での経験を自分や後輩たちの未来に生かせたら」。その輝きは少し先の街づくりにも必要な力になるはず。
 

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