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介護相談窓口を大幅拡大 89施設が市に事業協力

社会

公開:2017年4月20日

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協力施設に掲示されている案内看板
協力施設に掲示されている案内看板

 介護保険制度や介護の悩み、高齢者が抱く将来の不安などを近隣の介護施設等でも気軽に相談できる取り組みとして、市は4月1日から市内初の事業となる「高齢者あんしん相談ネットワーク」を開始した。事業を通じて、同ネットワークでの相談窓口の拡大を広く周知するとともに、介護などに関する市民の利便性向上をさらに図っていきたい考えだ。

相談事業の課題解消へ

 市内の介護相談の状況をめぐっては、これまで地域の専門相談機関で、市内に29カ所ある高齢者支援センター(地域包括支援センター)が担っていたものの、同センターの場所の周知が不十分なため、市民が所在地を知らないケースや、センターが遠方にあるため不便をきたすケースなどがあり、課題とされていた。

 そこで、市民が身近に相談できる場を設置する必要に迫られたことから市は、市内に171ある介護保険施設に協力を文書で要請。賛同を得られた89の事業者に相談業務を委託する形で同事業を始めた。

施設の専門員が対応

 対象となる介護保険施設は、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護老人保健施設、介護療養型医療施設、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)、小規模多機能居宅介護、特定施設入居者生活介護(介護付有料老人ホーム、ケアハウスなど)、短期入所生活介護(ショートステイ)。協力している施設は、各事業所に掲示された専用看板で確認できる。各種相談は施設の専門員らが対応。ただし、対応時間は施設によって異なるため、事前に問合わせる必要がある。相談内容は介護家族の悩み、高齢者が抱えている将来への不安、認知症の人への対応などを想定している。

介護相談の駆け込み寺に

 ただし、「子どもから虐待を受けている」など、施設にとって応じられる相談の範囲を超えたものについては高齢者支援センターに繋ぎ、施設とセンターが共同で問題にあたる。市は施設とセンターのこうした対応を通じて、両者の関係強化も図る。問題が深刻な場合、または地理的に不便な場合は、市担当者などが相談者のもとを訪問して話に応じる。

 市は今後、半年に一回程度、施設から報告書を受けるなどして相談内容をまとめ、市民がさらに利用しやすい事業となるための検討材料にしていく考えだ。市の担当者は「介護や将来についての不安を抱える方々の駆け込み寺のような存在になれれば。気になることがあればぜひ、問い合わせてほしい」と話す。

 相談を受け入れる介護付有料老人ホームのツクイ・サンシャイン相模原(中央区富士見)の市川智也施設長は、「介護についての困り事があれば、まずは相談してもらいたい」とし、市民に利用を呼びかけている。

 事業についての詳細および問い合わせは中央高齢者相談課【電話】042・769・8349へ。
 

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