「365日路上ライブ」を行っている、八王子ご当地アイドル「エイトプリンセス」のセンターを務める 中神 璃子(りこ)さん 市内在住 20歳
天職に出会い「私」育てる
○…「きょうから365日路上ライブを行います」――。今年の元旦にツイッター(短文投稿サイト)で宣言。「誰もやったことのないことをやろう」と4人のメンバーで決めた。達成すれば来年2月、オリンパスホール八王子でのグループ単独ライブが実現する。市内を中心に、遠征先でも時間を見つけ実施。現在、3割「達成」した。「観客が2人しかいなかったこともあったけど、今は30、40人の方が立ち止まってくれるようになった」。その喜びを力にしている。
○…「ご当地アイドルを募集しているよ」。そんな母親の言葉を受け、5年前に「軽い気持ち」でオーディションを受けたところ合格。ただ当初はグループの花形が務めるセンターポジションにつくことを断る「不真面目な」アイドルだった。「人見知りで。いや感覚的に」。そう振り返る「過去の自分」は既に他人。他のアイドルグループとの共演を重ねるうちに刺激を受け、「自分が中心にいたい」という気持ちが芽生えた。「ライバルたちに負けたくないんです」
○…5人兄弟の末っ子。相手の懐に入る「上手さ」は天性のものだ。そのオーラをまとい、小学生の時から習っているダンスを武器にファンを魅了している。「歌うのも好き。アイドルに向いていたと思う」。冷静に自分をそう分析する姿からは、自らを「演出する」プロデューサーの顔が垣間見える。高校卒業後は、アイドル専業として突っ走ってきた。「憧れる人はいない。私は私でありたい」
○…インドア派と話す。ただ、2、3年前からネイルアートや料理、ピアノ教室などに通い始めた。「美味しいものをつくって自分で食べたいから」と茶化すが、その裏には自分を高めたいという思いがある。目指すはアイドルの頂点――でなく、シンガーやダンサーでもない。「有名になりたい」。自分が「何者」なのか知りたい思いが活動の原動力に。「八王子っていえば中神」そう言われることが夢だ。
|
|
|
|
|
|