ハードコートの砂入り人工芝化を訴える寒川町テニス協会の会長 西生 孝雄さん 小動在住 70歳
年配者のためにも
○…テニスコートの種類はハード、クレイ、オムニと様々あるが、最近では足腰に負担の少ない、砂入り人工芝のオムニコートが主流となっている。しかし、寒川町の町営施設は旧態依然としたハードコートのまま。「私の知る限り、公営のコートでオムニ化されていないのは、県内では寒川町だけ。ハードは腰や膝に負担が激しい。最近の試合に50歳以上の方の参加が減っているのは無関係ではないと思います」と現状を話す。表面はひび割れ、足が引っ掛かることも。これでは生涯スポーツとして年配者が使える状態ではない。
○…併設する町営プールが床の隆起で使えなくなってしまったのは、昨年の夏のこと。それ以前から一部プールは使用不可となっており、結局は町の財政面の厳しさが公共施設の改修費に反映されていない現実が浮き彫りとなった形だ。「プールも含めて、なんとかリニューアルさせてほしい。署名でもなんでも集めて、何か行動を起こしたいとも考えています」。町内外からも「なんとかしてくれ」との声が多いという。スポーツ振興の名の下、力を結集していく覚悟だという。
○…九州生まれ。神奈川県企業庁寒川浄水場で65歳まで勤めた。寒川町体育協会の理事として40年以上尽力し、卓球協会の会長は37年前の設立時から務め、2年前に退いた。「卓球は体育館の完成で環境がよくなった。今はテニスの環境が心配だね」。とはいえ町のスポーツ全般に目を配っており、この50年間土日はスポーツ大会会場での運営サポートに終始。「3人の子どもの運動会も見に行けなかったね」
○…取材会場となった大曲の湘南ファミリーテニスクラブでプレーを楽しむ毎日。仲間とジョークを飛ばし合いながらの楽しい日々。県代表としてねんりんピックにも出場するなど、プレーヤーとしても健在だ。「健康かって?頭以外は健康だよ、ハハハっ」。クラブハウスに笑い声があふれる。
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