戦いに望む伊藤さん（左）と今井代表写真提供：「ウィラサクレックフェアテックス」
昨年９月にムエタイ世界王者となった（ＷＰＭＦ世界女子ピン級）伊藤紗弥さん（17・下恩方町在住）が３月21日、江東区・ディファ有明で初防衛戦に挑み、２対０の判定勝ちを収めた。前チャンピオンのＬｉｔｔｌｅ Ｔｉｇｅｒ選手との約半年ぶりの再戦となったこの試合。伊藤さんは、チャンピオンベルト奪回に燃えるＬｉｔｔｌｅ Ｔｉｇｅｒ選手の攻撃を冷静に対処し、常に「前に出て」試合を展開。２ラウンド目に渾身の膝が決まると、Ｌｉｔｔｌｅ Ｔｉｇｅｒ選手の動きが止まり、主導権を握った。
その後も、挑戦者として「がむしゃらに」相手に向かっていった半年前の姿とは異なる「冷静な王者」の姿を伊藤さんは見せ、危なげなく勝利を収めた。指導する「尚武会」の今井勝義代表は「チャンピオンとしての自覚が感じられた。心技ともに半年前に比べて格段に成長したと思う。王者になってから急成長している」と話している。
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