神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
八王子版 公開:2020年7月9日 エリアトップへ

西放射線通り商店街振興組合の理事長で、7月に私小説を出版した 前野 博さん 旭町在住 72歳

公開:2020年7月9日

  • LINE
  • hatena

 ○…学生時代から50年越しの夢がかなったといえる。八王子空襲経験者であった母をモデルにした主人公の人生を描いた。ユーロードに面する商店などからなる組合の理事長を務める傍ら、1日に2時間ほどずつ、3年かけて341頁を書いた。途中筆が止まる時期もあったが、「今やめたら絶対に書けない」と自分を鼓舞した。歴史を調べ、知らないことを知ることで、それまでは見えていなかった情景が浮かぶことがあった。「小説を書くことは、自分を見つめること」と話す。

 ○…生まれも育ちも八王子。辛くても「もっとやれ」と声をかける中学の先生の教えが今も残っている。学生運動真っただ中の大学時代は読書や麻雀に没頭した。様々な小説を読むうちに、知人から着想を得て身近な主題で自ら書くように。卒業後は実家の菓子屋を手伝い、洋菓子チェーン不二家の店主となる。早朝から晩まで働いた。

 ○…理事長になったのはバブル崩壊直後。昨今では当たり前のイベント開催だが、当時商店街では行われていなかった。そんな中、「街全体ににぎわいを与えたい」と、それまでなかった「アート」や「芸者」が登場するものを始めた。不慣れなころは、行政や警察の許可を取ることに苦労したが、やり終えた時にはいつも達成感があった。

 ○…人通りが多く、イベント時、点字ブロックが隠れてしまうこともある。そうならないよう、影で常に注意を払う。「鳥の目」のように俯瞰する洞察力は、毎年大忙しだった不二家時代のクリスマスケーキ販売で培ったそう。イベントにかかわる様々な世代の声を取り入れることが課題だが、今後は特に若者たちを支えたいと話す。「のんびり散策して買い物などが楽しめるような通りになってほしい」

八王子版の人物風土記最新6

高野 翔さん

地元和菓子店とコラボし仲間たちと「甘納豆入りクラフトコーラ」をつくった

高野 翔さん

日本工学院八王子専門学校(片倉町)2年 20歳

11月30日

近藤 美宇さん

11月23日に、館町の館ヶ丘団地内で世代間交流イベントを行う

近藤 美宇さん

拓殖大学(館町)1年 19歳

11月23日

小早川 剛志さん

防災型宅配水工場ウォーターポイント八王子の責任者を務める

小早川 剛志さん

四谷町在勤 26歳

11月16日

吉岡 知秋さん

Super Open Studio NETWORKの代表を務める

吉岡 知秋さん

八王子市在勤 33歳

11月9日

木下 望有(みゆう)さん

「いのち支える動画コンテスト2023」のセルフケア・SOS部門で優秀賞を受賞した

木下 望有(みゆう)さん

多摩美術大学(鑓水)2年 24歳

11月2日

瀬沼 秀雄さん

左入町の「サロン樫の木」で11月2日から「旅の思い出写真展」を行う

瀬沼 秀雄さん

川口町在住 74歳

10月26日

あっとほーむデスク

  • 11月23日0:00更新

  • 11月2日0:00更新

  • 10月26日0:00更新

八王子版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2023年11月30日号

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook