北原国際病院(大和田町)などを運営する北原病院グループはAIベンチャー企業と組み、オンラインで提供するリハビリサービスを共同開発し現在、試験導入を始めている。脳卒中、片麻痺患者の自宅でのリハビリテーションをセラピスト(理学療法士、作業療法士)が遠隔でサポートするもの。
厚労省の調査では国内の脳卒中患者数は111万人にのぼると言われている(2017年度)。要介護の要因としても「第2位」の多さという(内閣府18年度高齢社会白書)。
一方、患者はリハビリを継続的に受けていく必要があるが現状、医療保険でリハビリが受けられる期間は「発症から180日」など日数制限がある。入院中も「3時間まで」となっている。また退院後は自宅で続けなければならないが、「方法を忘れてしまった」「モチベーションを維持できない」などの理由で、怠ってしまう人も少なくないそう。
そこで北原病院グループとAIベンチャー「エクサウィザーズ」(港区)は6月から、必要とする人が、質の高いのリハビリを受けられるようにするため、オンライン遠隔リバビリサービスを共同開発し、左入町にある北原リハビリテーション病院で試験導入している。
利用者は専用アプリを通じ、オンラインでリハビリの支援を受ける。動画を見ながらトレーニングをし、また運動の様子を撮影しセラピストへ送ることで「正しく行われているか」の確認もできるようになっている。
同グループでこの事業を担当するセラピストの亀田佳一さんは自宅リハビリについて「これまで紙面、口頭での説明がほとんどでした。それではやろうとしてもよくわからなかったり、間違った方法でやってしまう方もよく見られました」と話す。「片やセラピストは患者さんがきちんとできているか?不安であり、それでも次回会うまで確認できなかったりしていました。このサービスで両者の課題を解決することが期待できます」
今月中には本格的な提供を目指す考えで、いずれはセラピストに代わりAIが対応する計画となっている。
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