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八王子 人物風土記

公開日:2021.07.22

八王子市社会福祉協議会の18代会長になった
赤澤 将さん
寺田町在住 55歳

人と人をつなぐ専門家

 ○…「地元の名士でも何でもない自分に務まるだろうか」と重責を感じつつも、やるべきことは明確だ。「単一の組織だけでできることは限られている。一方で、八王子は人的資源が豊富」と各所との連携を強化する考えだ。前会長の頃から市内の組織や企業との災害時協定の締結が進んできた。副会長としての5年の経験を生かし、さらなる連携強化を目指す。

 ○…経営、経営法務、人事労務を中心に中小企業のコンサルティングをする事務所の代表を務める。一方で、労務関係で全国で講演活動も行っている。「1人では解決できない問題も多い。そんなとき、足りない部分は人の手を借りればいい」。人と人をつなぐ専門家のようだ。趣味の1つは「ビートレインズの試合を見ること」。また、関東圏なら自家用車で講演に行くなどドライブを好んでいる。

 ○…父親は転勤族で、幼稚園は3カ所に通った。小学校時代(札幌と苫小牧)は野球とアイスホッケーに打ち込んだ。中学からは野球一筋に。その頃は「甲子園までしか将来を思い描いていなかった」。結果は「事実上の決勝戦」ともいわれた試合で敗れてベスト4に終わった。野球は辞め、大学からは司法試験を目指した。

 ○…30歳で受験を断念するまで塾の講師をした。「どちらかというと、成績の良くない子どもたちが相手」。だからこそ、誰一人見捨てないという思いで導いてきた。真剣に向き合うことで「自分の可能性に気づいてもらえるのが嬉しい」。その頃培った誰にでもわかりやすく伝える技術は、現在の講演活動にもつながっている。技術だけではなく「見捨てない」志しもその頃と変わらない。「コロナ禍でも福祉を止めるわけにはいかない」

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