元八王子の通信制高校、星槎国際八王子の敷地内に4月30日、オートキャンプ場「キャンプ パーク ラフト」がオープンした。すでに6月末まで予約が埋まる好評ぶりで話題となっている。
同所を運営するのは、同校の生徒と星槎大学の学生らが立ち上げた「ラフトプロジェクト合同会社」。同校の授業を事業化する目的で、今年3月に法人化された。
同所には10区画のテントサイト、トイレや炊事場がある。学校施設のログハウスで泊まれるほか、酒類の持ち込みや焚き火台などの使用も可能。「一般的な」キャンプサイトと変わらないという。同所の代表を務める伊藤叶太さん(同大2年)は、「うれしい悲鳴。『学校だからできない』をなくすことにこだわった」と強調する。
1カ月で事業化
きっかけは、2月に実施した3年生の課外授業。コロナ下で中止となったスキー実習の代替企画として、敷地内でキャンプを行おうと、教員たちが整備に従事。キャンパス長の平澤晶子さんは「これは一般の人も呼び込める」という直感が働いたという。アウトドア好きの伊藤さんに声をかけ、すぐに事業化に向けて動いた。
3月中旬にはキャンパーを招いたモニター調査を実施。「洗い場はお湯が出た方がいい」「灰やごみ回収をしてほしい」など、寄せられた意見を採用している。
さまざまな機能を持つキャンプ場はSNSでも話題になり、「1時間程度で行ける」と都心から訪れる人が多いという。さらに、キャンプギアのレンタルも行っている。焚き火台や中華鍋、鉄板、コーヒー抽出器具、調味料なども市内企業が作るものをそろえた。
伊藤さんは「カッコいいギアばかり。八王子市内のアウトドア用品がこんなに熱いとは。キャンプ用品を持たない人も楽しめる珍しい場所。皆さんと八王子のアウトドア文化を盛り上げたい」と意気込んだ。
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