高校三大タイトルのひとつ、「第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(春の高校バレー)が1月4日(木)に開幕。常連校として知られる台町の八王子実践高等学校女子バレーボール部は今年、東京都第二代表として出場する。本選出場は、9年連続46回目。大会を前に、選手や監督に話を聞いた。
強み生かし勝利に貢献
選手たちを指導する貫井直輝監督は「スーパースターはいないが満遍なく対応できる選手が揃い、補い合った一丸の戦いができる」とチームを評する。
寮生活の結束力が強みとされる八王子実践だが、「日々ミーティングを重ねて意見を交わし合うだけでなく、動画を撮ってプレーの改善点を話し合ったり、それぞれが得意とする部分を教え合うなど、チームとしてはもちろん、一人ひとりが努力を重ねてきた」と主将の平山倫歩選手(3年・ライト)は強調する。自身も「誰よりも声を出す・集中する・全力で取り組む」など、リーダーとして部員たちの手本となるような行動を心がけてきた。「大会では『八王子実践が一番輝いている』と言われるようなチームプレーで、優勝を目指したい」と力を込める。
182cmの高身長で攻守の要になるのが、インディグウェ・シンディ・千想夢選手(3年・センター)。スパイク力を高める練習に取り組んできたといい、「自分の強みの高さを生かしたブロックで相手に圧力をかけてチャンスを作り、火花が飛ぶようなスパイク決めてチームに貢献したい」と意気込みを語る。
「乱れたトスなど、どんな球でも逃さず打ってみせる」と話すのは、エースの長岡あすみ選手(3年・レフト)。「目の前の一戦一戦を大切に、一つずつ勝ち上がって日本一を獲ります」と力強く誓った。
不遇の世代
現在のチームについて、貫井監督は「秋頃からようやくまとまりが出てきた」と振り返る。仕上がりが遅れたのには理由があった。
現在の3年生は中学3年の頃、コロナ禍でほとんどの大会が中止になった世代。強豪と対戦し勝ち上がるという経験の不足が、自信のぐらつきにつながることもあった。
それでも「『不遇の世代』と言われたままで終わりたくない」と、9月の終わり頃から3年生が奮起してチームづくりを進めてきたという。貫井監督は「長く監督を務めてきたが、本選出場が決まって一番うれしかったのは今回かもしれない」と胸の内を明かした。
仲間信じ堂々と
渋谷区の東京体育館で、8日(月・祝)まで開催される同大会。八王子実践の初戦は4日に、札幌山の手(北海道)と対戦する。貫井監督は「仲間を信じ、これまで支えてくれた人たちへの感謝を胸に堂々と戦ってほしい。その上で勝利がつかめれば最高」と選手たちにエールを送る。
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