学びの先端って、どこ? 創価女子短大の場合 第10回 「学ぶ姿勢」は年齢不問
このコーナーは、創価女子短期大学(丹木町)で教える青野健作准教授に、学びの現場や自身の体験についてお話ししてもらうコーナーです。
先月、本学でオープンキャンパスが行われました。希望に燃える高校生を前に体験授業を担当したのですが、数年前、市民講座「いちょう塾」の講師をさせていただいたことを思い出しました。
八王子では、市や市内の大学等が協働で市民講座を開講しています。読者の皆様も、一度は受講されたことがあるのではないでしょうか。私が担当した受講者の平均年齢は69歳でしたが、皆様青年の心で一生懸命学ばれる姿が印象的でした。
さて、先月の高校生相手の体験授業では、SDGs(持続可能な開発目標)が定めた2030年の未来について講義しました。男女格差を表すジェンダーギャップ指数が世界で最下位レベルの日本にあって、SDGsの認知度は90%を超えていますが、実はその理解度(内容を詳しく知っている)は世界でも最下位レベルなのです。また、世界でジェンダーの平等が達成されるのに「300年を要する」という国連の報告書も出されています。
そのような中で、本学の学生たちが取り組んでいる「生理の貧困」(経済問題等から女性が生理用品を購入できない)という社会課題を通して、世の中の現状を「知ることで行動が変わる」、「知ることは自身の世界の扉を開く」ことを高校生に伝えました。講義中、保護者と思しき一人の男性が熱心に聞き入る姿を見て、いつまでも学ぶ姿勢があり続ける限り、たとえ目標達成まで長い道のりであっても、未来は明るいのではと感じました。
本学も開学以来、1万2000人を超える卒業生を輩出してきました。これからも女性が輝く未来のために「質の高い教育」に努めていきたいと思います。 (つづく)
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