18歳以下の各年代別競泳日本一を決める「全国JOCジュニアオリンピック春季水泳競技大会」が先月末、江東区で行われ、13・14歳女子200m自由形で岡村梨香さん(13)が2位になるなど、堀之内のスイミングクラブ「アクラブ堀之内」所属の2選手が好成績を収めた。
”伸びる”ような泳ぎだった――。女子200m決勝。序盤50mの地点では4位、150mでトップに躍り出た。「終盤力を発揮する後半型でスタミナには自信があるけど、スピードはいまいち」。岡村さんがそう自己分析するように、ラストのスピード勝負でかわされ2位に。トップと0・31秒差だった。「でも、自己ベストだったのでうれしいです」
出場した、ほか7選手は全員1学年上。成長期の中学生において1年間の差は大きい。そんななかでの快挙だった。その勢いそのままに同100mでも2位、そして、400mでは3位。全て自己ベストだった。
昨年、急成長
幼稚園から水泳を始めた岡村さん。ただ、全国レベルの力を発揮するようになったのは昨年から。夏に行われた中学の関東大会で優勝した頃から一気にタイムを短縮させ、昨年12月には全国レベルのジュニア選手が集まる合宿に参加。同世代のライバルたちに「揉まれた」ことも更なる力をつけるきっかけとなった。
1年前から岡村さんを指導する「アクラブ堀之内」の大勝智コーチは明確に目標を立て、本格的にトレーニングを開始したことが元々もっていた力を引き出した、とみている。
「8月に開かれる中学の全国大会に出場することが今の目標です」と岡村さんは意気込む。
悔しい4位
もう一人、今大会で好成績を収めたのが同クラブ所属の西田大晟(たいせい)さん(16)だ。15・16歳男子200m自由形で4位入賞を果たした。岡村さん同様、後半型という西田さん。「大きく”かいて”楽にスピードが出せる」フォームを習得する練習を重ね、後半勝負に賭けたが一歩及ばなかった。「悔しい。目標とするタイムに及ばなかった」と肩を落とす。中学の時に同大会の400mで日本一に輝いたこともある実力派。今年の目標をインターハイの表彰台と定めている。「レースでは緊張して力を出し切れないことが多い。どんな状況でも諦めない強い気持ちをもてるようにメンタル面を強化していきたい」と話す。
大勝コーチは「成功体験を増やすことも重要。強い気持ちをもてるようにし、目標を達成してもらいたい」と話し、西田さんの今後の活躍に期待を寄せていた。
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