プロバスケ東京八王子トレインズがB3からB2へのリーグ昇格を決めた。横浜アリーナで5月27日に行われたBリーグ入替戦でB2最下位の岩手ビッグブルズを83―55で下した。B3完全優勝の勢いそのままに圧勝。会場には、勝利を信じ八王子から足を運んだブースター(ファン)の笑顔が溢れた。
入替戦 岩手に圧勝
入替戦は1試合のみ。勝ったチームが上のリーグへ昇格、負けたチームは下のリーグへ降格となる。
この大一番でトレインズは第2クオーター途中1点差まで詰め寄られるピンチがあったが、終わってみれば28点差とその実力をみせつけた。エース、大金広弥選手を負傷で欠いたが、「チーム一丸」となって戦った。
笑顔と涙
入場者数は3434人。「GO TO B2」と昇格を祈る赤いTシャツを身にまとい、八王子から多くのブースターがかけつけた。
攻撃はもちろん、守備の際も「ゴー!トレインズ!」などトレインズ側のスタンドから声援は途切れなかった。「声を止めたら向こうに流れを持っていかれる。こっちが押せるように出し続けた」と応援をまとめた三宅勝司さん(青梅市在住)は振り返った。
勝利が近づく試合終了3分前、応援スタンドだけでなく、選手ベンチにも緊張から解放された笑顔が溢れた。そして待ちに待ったその瞬間、アリーナは大歓声に包まれ、涙ぐむ選手、ブースターの姿も見られた。
和田代表が感謝
昨年度からスタートしたバスケットボールのプロリーグ「Bリーグ」。トレインズはB3に所属し、2016―17年度は3位。B2昇格を狙ったが力不足だった。今季はファーストステージ、レギュラーシーズン、ファイナルステージとすべてで優勝を果たし(完全優勝)、B2に参加できるライセンスも取得。入替戦出場への推薦を受けた。
和田尚之代表は「1年間本当にありがとうございました。来季もよろしくお願いします」とコメントした。
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