神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
八王子版 公開:2019年12月5日 エリアトップへ

プラごみ問題 商店会がリユース食器 スポーツ会場で使用

社会

公開:2019年12月5日

  • X
  • LINE
  • hatena
商店会の売場にてリユース食器で提供する様子※実際は飲み物が入る
商店会の売場にてリユース食器で提供する様子※実際は飲み物が入る

 ストローなどのプラスチックごみが社会問題となる中、少しでもその削減に取り組もうと商店会が乗り出した。狭間駅前商店会(上野和正会長)では10月から、繰り返し利用できる「リユース食器」(カップ)を導入。同会が出店するプロバスケチームの試合会場で使用している。「五輪やワールドカップでは当たり前のようです。市レベルでもたくさん使われればいいですね」と担当者は話す。

「当たり前になれば」

 商店会では2016年から地元プロバスケチーム「東京八王子ビートレインズ」が同駅前のエスフォルタアリーナ八王子で試合をする際に出店し、観客らに飲食の提供をしている。それまで会場で出る使い捨てのカップなどは商店会が持ち帰り処理していた。

 今年の夏、チームを通じてリユース食器を扱うNPO法人ひなげし・就労継続支援B型事業所(松木/竹内ひで子理事長)の紹介を受けた。「商店会のキャッチフレーズは『まごころをこめて』。環境にもやさしい会でありたいので、繰り返し使えるのは『いいな』と思いました」と話を聞いた会員の阿天坊(あてんぼう)佳子(よしこ)さん(黙古寿)は振り返る。

洗浄し再利用

 バスケチームの試合(公式戦)は月に2試合程度行われており、リユース食器は10月の今季開幕時から利用を開始。商店会の売場でビールを提供する際に使用している。「お客さんの反応はとても良いです。取り組みをSNSで紹介してくれたり、徐々に広まっています」と喜ぶ。「ビールは『お代わり』をする方が多いので、再利用できるカップはちょうどいいかもしれません」

 試合後、リユース食器は返却コーナーで回収される。商店会ではそれらをまとめ、ひなげしへ発送。ひなげしでは洗浄、減菌し、次回使用の準備をする。阿天坊さんは「ごみが減るのは嬉しい。リユースが当たり前になればいいですね」と話した。

広がり 五輪でも

 ひなげしは「持続可能な社会づくりへの挑戦」として年間2万個以上のリユース食器を取り扱っている。竹内さんは「京都の祇園祭は全てリユース食器になりゴミがだいぶ減ったそう。オリンピックのパブリックビューイングも使われる方向で話が出ているようです」と今後の広がりなどについて説明した。

 なお市内の商店会をまとめる八王子市商店会連合会は狭間町商店会の取り組みについて「聞いたことがない事業で感心しました」と話した。

八王子版のトップニュース最新6

70年の節目を祝う

トヨタ東京自動車大学校

70年の節目を祝う

整備士2万7千人を輩出

5月2日

浸水対策工事が完了

八王子市役所

浸水対策工事が完了

南浅川の氾濫を想定

5月2日

八王子の新本社が始動

オリンパス株式会社

八王子の新本社が始動

世界的企業の拠点に

4月25日

利用実態を解明へ

2月終了桑都ペイ

利用実態を解明へ

中央大が市と共同研究

4月25日

「八学」が準優勝

⾼校男子バスケ大会

「八学」が準優勝

全国16校がしのぎ削る

4月18日

「ごみ少ない街」で連覇

八王子市

「ごみ少ない街」で連覇

リサイクル率は2位継続

4月18日

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 12月14日0:00更新

  • 11月23日0:00更新

八王子版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月2日号

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook