禁止事項を極力なくした、自然の中の遊び場「プレーパーク」を知ってもらおうと宇津貫緑地(七国)で「みはらしプレーパーク」を運営する団体が8日(土)、みなみ野でイベントを企画している。みはらしは市内唯一のプレーパークで、代表で主婦の北見みゆきさん(七国在住)はこれを機に他地域へ取り組みが広がることを期待している。
焚火、木工、ターザンロープ…そこには自然をいかした遊具があり、子どもたちは「工夫をし挑戦」する。北見さんによるとプレーパークは「子どもがやりたいことをできるようにした場所」で、デンマークが発祥。日本には40年ほど前に紹介されたそう。
現在、全国各地にあり運営方法はさまざま。イベントとして開催したり、公園で常時実施している所もある。
八王子のプレーパークは10年ほど前に誕生した。自然と関わりのある育児を考えていた北見さんは近隣の公園で活動する、みはらしの存在を知る。「木でロープ遊びをしていたり。母親も楽しそうでした」。ただ、開催は年に1、2回程度で、集まるのは20人ほどだった。
3年前の3月、北見さんは当時の代表に誘われ一緒にプレーパークを主催した。会場を公園から緑地に移すなどし、結果的に200人以上の参加を記録した。課題も多かったが「同じ価値観を持つ母親」らが出会う機会の創出という大きな収穫があった。
情報過多による戸惑いや混乱、母親ひとりでこなす「ワンオペ育児」…今の社会で子育ての課題はいくつもあるが、北見さんはプレーパークがその解決になると考える。「ここでは親が子どもに与えなくていい。子どもは自然の中で主体的に遊んでくれる」。子どもが親から離れる時間が生まれる。そのことで3児を育てる北見さん自身もとても楽になったと振り返る。
北見さんは現在、年間10回ほどみはらしを運営しつつ、市内の他の場所にもプレーパークを作ろうと活動を広げている。2月8日、由井市民センターみなみ野分館(みなみ野)であるイベント(午後2時・無料)はそのためのもの。「関心を持ってもらった人と、これから進めていきたい」と期待する。
プレーパークに参加したことのある2児の父親は「自然が子どもを育ててくれる感じがする。もっと色々なところにあったらいいと思う」と話した。
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